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2020-06-08# 物件(仙台圏)

宮城県/名取市・川内沢ダムの建設計画/本体工は来年度後半に公告/20年度は用地補償と設備設計、付替道路など

宮城県は、名取市の川内沢川に新設を計画している川内沢ダムについて、本年度は用地補償を完了するとともに設備設計や付替道路の整備を行い、来年度後半を予定している本体工事発注に向けて準備を進める。

洪水調節を主目的とする川内沢ダムは、名取市愛島笠島地内の名取川水系川内沢川に建設。総貯水容量は179万立方㍍となる計算で、ダム計画地点の洪水時流量40立方㍍/秒のうち37立方㍍/秒を調節する。

構造形式は重力式コンクリートダムで、堤高は39・7㍍、堤頂長は145㍍、堤体積は5万4000立方㍍の規模。堤体上部に常用および非常用洪水吐を設けたゲートレス型のダムとなる。

昨年度末に本体実施設計(担当=八千代エンジニヤリング)と施工設備実施設計(担当=ニュージェック)を完了。ことし2月には国土交通省との基本設計会議も実施した。この際、天端の標高は従前計画と変わらないが基礎部分を見直したことで堤高が若干増え、併せて堤体積も増量となった。

本年度は引き続き取り組む用地補償を完了する予定のほか、取水放流設備・管理設備・管理棟の設計に着手。地下水位観測や猛禽類・水温といった環境調査も委託する。昨年度に着工した下流側の付替道路工事も急ピッチで取り組む。本体工事の公告は21年度後半に行い、22年2月定例議会に契約承認を諮る見通しだ。

22年度から本体工が始まるが、22年度は転流工や基礎掘削、バッチャープラントの設置などを予定し、堤体コンクリート打設が本格化する時期は23年度になる見通し。本体建設に伴う切土量は約7万立方㍍を想定。原石山は使用せず骨材は購入材とする方針だ。

また、堤体は145㍍の堤長に対し15㍍スパン(両端部は5㍍)の11ブロックに分割して構築していく。25年度上期をメドに完成し、試験湛水を経て26年度からの運用を目指す。総事業費は約95億円。

 

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