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2020-09-16# 物件(仙台圏)

県仙台土木/仙台市・広瀬川の堆積土砂掘削/来年度以降は追廻と牛越で予定/本年度の工事は今月25日開札

仙台市中心部を流れる広瀬川を管理する宮城県仙台土木事務所は、流域住民の安全確保へ河道堆積土砂の撤去に取り組んでいる。本年度は川内地区と越路地区を対象とする工事を公告中で、今月25日に開札する。また来年度以降は追廻地区と牛越地区で工事を計画している。

広瀬川は仙台南部道路長町IC付近で名取川に合流する名取川水系の一級河川で、宮城県は河原町地区と長町地区を結ぶ昭和市電通りの広瀬橋から上流側を管理している。管理区間のうち市街地中心部の南西側に当たる区間は、大きく蛇行して段丘を形成する流れとなっている。

仙台土木事務所河川部の担当者は「蛇行している曲線部の内側や河川勾配が緩くなるところで堆積が顕著だ。堤防が低い箇所の前面や直下流に土砂が堆積すると水位上昇を引き起こすリスクも高まる。河川整備計画に定める流量を流す上で必要な断面を確保できるよう、堆積土砂などを撤去しないといけない」と話す。

近年、各地で豪雨による被害が激甚化していることから、2018年度に閣議決定された「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」により、河川堆積土砂などの撤去に必要な予算が大幅に拡充された。

これを受けて同事務所が18年度以降に発注した工事を見ると、18年度の「広瀬川河道掘削工事」(担当=丸武建設)はおおむね愛宕大橋の上流部となる米ケ袋地区から向山地区にかけて2万8400立方㍍を掘削。19年度の「広瀬川河道掘削工事」(担当=高工)は仲の瀬橋上流の川内工区で1万6200立方㍍、その下流側の桜ヶ岡公園工区で5000立方㍍を撤去した。関連する19年度の「広瀬川河岸浸食防止ほか工事その2」(担当=三共)では向山地区で護岸工も実施している。

本年度に発注する「広瀬川河道掘削工事」は、昨年度に撤去した川内工区の上流側に続く区間と、18年度実施箇所の近くで愛宕大橋上流の越路工区で掘削する。川内工区は延長500㍍で土量1万8800立方㍍、越路工区は延長550㍍で土量1万5000立方㍍が対象。現在公告中で、参加資格は県内本社の土木一式S等級。申請期限は今月18日、開札は同25日で予定価格は2億2648万円。ICT施工・3次元化等の活用提案適用工事かつ女性活躍推進モデル工事にも位置付けている。

今後、予算状況によるが21年度と22年度は追廻地区で延長約500㍍、土量約1万7000立方㍍、23年度は牛越地区で延長約150㍍、土量約1万5000立方㍍を掘削し、当面の土砂撤去事業を完了する。また21・22年度には河岸浸食防止工事も土樋工区で延長約380㍍にわたって行う予定だ。

なお、広瀬橋から牛越橋までの約9㌔㍍を範囲として掘削計画をまとめる業務は19年度に発注しニュージェックが担当。また河道掘削工事の設計は、河川整備計画や測量成果に基づいて内部で作成している。

 

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