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2019-10-17# 物件(大崎・栗原)

整備局北上川下流/大崎市古川・新江合川流頭工など整備/本年度から検討を具体化/老朽化対策と機能確保へ改築も視野に

東北整備局北上川下流河川事務所は、大崎市古川で北上川水系江合川が新江合川に分派している地点の構造物について、老朽化対策と機能確保に向けて改築も視野に入れた整備に取り組む。本年度から具体的な検討に着手するため、現在は分派方式検討などを行う「北上川水系河川計画等検討業務」の簡易公募型プロポーザルによる選定手続き中で、今月下旬にも見積もり合わせを予定している。

大崎市古川の市街地北側を、おおむね北西から南東に流れている北上川水系江合川は、洪水被害を緩和するため、JR古川駅北東側の古川福沼および古川鶴ヶ埣地内の右岸から南側に分派(新江合川)しており、この新江合川を経路として鳴瀬川左岸に合流する。

分派地点に設けている新江合川流頭工は、堰堤のようなコンクリート構造物で、通常時は新江合川への流入量を抑制している。また、分派地点すぐ下流部の江合川本流には、取水位の高さを維持するため河床洗掘を防止する右京江(うきょうえ)床固工が設けられている。

計画上、分派地点では洪水時に毎秒1500立方㍍の水量に対応し、このうち新江合川に毎秒500立方㍍を分派させ、江合川本流には毎秒1000立方㍍が流れることになっている。しかし、既存施設のスペックでは能力不足のため必要量が分派されず、江合川本流に想定以上の水量が流れる恐れがある上、既存施設の老朽化対策や、分派先の鳴瀬川上流部に今後建設予定の筒砂子ダムによる水理面の影響なども考慮し、施設整備に取り組む。

整備方針は、新江合川流頭工の高さを下げるとともに、右京江床固工を嵩上げすることによって、分派先である新江合川への越流量を増やすというもので、北上川水系河川整備計画に盛り込んでいる。両施設とも数十年前に築造されたコンクリート構造物で劣化度合いが懸念されるため、強度計算や水理計算を行った上で、既存施設を改修するだけでなく造り替える可能性も含めて検討していく。また、ゲートの設置なども必要に応じて考慮する。

スケジュールとしては、筒砂子ダムの供用開始時までには1500立方㍍/秒に対する分派水量を確保できるように努めるが、中小洪水時の対応についても念頭に置きつつ施設整備を進める見通し。

 

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