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2019-10-21# 物件(大河原)

農政局阿武隈土地改良/角田市・江尻機場の実施設計/若鈴コンサルタンツに決まる/土木構造物とポンプの改修が対象

東北農政局阿武隈土地改良調査管理事務所は、角田市で国営施設応急対策事業によって改修する角田地区江尻排水機場について、ポンプ設備と土木構造物等を対象とする実施設計業務の委託者を若鈴コンサルタンツに決めた。簡易公募型プロポーザル方式で選定した同社と16日に見積もり合わせを行い、4420万円で決定したもの。予定価格は4437万円だった。

角田地区は県南部の角田市2737㌶を受益面積として、江尻排水機場は市北東部の江尻地内で阿武隈川下流の左支川尾袋川に設けられている。排水量は毎秒62立方㍍に達し、立軸斜流ポンプφ2600㍉㍍を4台(尾袋川系2台・雑魚橋川系2台)備え、県内最大規模の能力を保有。管理はあぶくま川水系角田地区土地改良区と角田市が担当している。

経年劣化で、電気系統の故障や構造物のクラックといった老朽化が顕著となり、維持管理費が嵩んでいることや損壊した場合に甚大な被害が発生する懸念があるため、老朽化対策と耐震化に一体的に取り組む。事業期間は本年度から2026年度までを想定し、総事業費は約59億円(うち耐震対策に約21億円)を見込む。

今回の実施設計はポンプ設備や土木構造物が対象。整備方針として、ポンプ設備は分解して機械系を補修するとともに、電気系は交換する。関連する自家発電設備や送風設備も更新し、除塵機設備は移動式から固定式に改修。また、制水門は基礎杭を補強し、鋼製ゲート4門は補修する。

主な土木構造物である吸込水槽は、ポンプ1台ごとおおむね縦4㍍×幅7㍍×深さ4㍍の寸法で4槽あるが、いずれも内側にコンクリートを数㌢㍍~数十㌢㍍ほど増し打ちするなど耐震化を図る。流速などを考慮して容量をはじめとする機能に影響が及ばないよう検討する。

履行期限は20年3月23日。なお、ポンプと水槽の施工に当たっては、事業期間中も稼働を継続するため段階的に工事を行う予定だ。6月から10月にかけては河川に係る工事は制約を受ける。

また、建屋の耐震化などに係る実施設計はキタイ設計が担当。建屋本体はRC造でおおむね縦28㍍×横30㍍×高さ13㍍の規模を有し、せん断補強など耐震対策を講じるため、耐震診断や耐震設計、ひび割れ対策や防水性確保といった老朽化対策に係る改修設計、熱がこもりやすいダクト類の調査設計などをまとめる。このほか、機場周辺一帯および河川の測量や、仮設道路として整備する右岸側進入路や仮設資材ヤードの設計に必要な測量は大江設計が行う。

なお、16~18年度に委託した事業計画検討などに係る業務は三祐コンサルタンツが担当した。

 

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