HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2023-08-31# 物件(仙台圏)

東北文化学園大学/法人創立50周年に向けた施設整備/友愛幼稚園を移転新築/定員は100人を想定

2028年度に法人創立50周年を迎える学校法人・東北文化学園大学(仙台市青葉区国見6の45の1 石﨑雄司理事長)は、記念事業として友愛幼稚園(仙台市青葉区上愛子)の移転新築や、同大学国見キャンパスのリニューアルなど施設整備を進める。

同法人は昨年度、「50周年ビジョン~一人ひとりが高い成長力を実感できる教育力No.1の学園となる~」を掲げた。

この中で、仙台市青葉区上愛子下遠野原にある「幼稚園型認定こども園友愛幼稚園」を移転する方針を示した。友愛幼稚園は1980年4月に開園して以来、宮城県沖地震や東日本大震災などを乗り越えてきたが、建物が旧耐震基準であることや老朽化が進行していることなどから、青葉区上愛子上遠野原23の18ほか地内に移転新築する。現施設からは、国道48号を挟んで北北西方向に直線距離で約350㍍離れる。

現在は、開発行為で敷地3015・59平方㍍の造成工事を広瀬組が行っている。

園舎の規模は、現段階では未定としているが既存の友愛幼稚園の利用定員が95人(3~5歳児)であることから、100人規模となる見通しで、幼稚園型か幼保連携型の認定こども園に移行するかを検討している。

今後、設計者および施工者の選定を進め、新園舎は遅くとも27年3月までには完成させる考えで、スケジュールの前倒しも想定している。

同法人理事で法人務局長の久保田哲也氏は「社会情勢を見極めながら、園児にとって居心地が良く、保護者にとっても安心・安全の幼稚園を作りたい」と話す。

このほか50周年ビジョンによると、仙台市青葉区国見6の45の1地内の同大学国見キャンパスについて、学修環境の整備としてリニューアルや学生ラウンジの整備などを実施する計画としている。

同大学の前身は1978年に仙台市青葉区本町に設置した宮城デザイン専門学校で、その後、時代のニーズに適応する形で改革を進め、90年に仙台市青葉区国見にキャンパスを移転。3年後に東北初の理工系カレッジとして東北科学技術短期大学を開学し、98年12月に学校法人東北文化学園大学に名称を変更した。

現在は大学院、4学部で構成する大学、東北文化学園専門学校、幼保連携型認定こども園久慈幼稚園(岩手県久慈市)、友愛幼稚園(仙台市青葉区)などを運営している。

 

#記事カテゴリー