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みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2024-04-08# 物件(仙台圏)

久保田ホールディングス/名取市美田園駅前地区・大型複合商業施設の開発/大和ハウス工業の設計・施工で計画着手/仙台空港臨空地区活性化のインパクト投資に

不動産開発・運営事業等を展開している久保田本店を中核とする久保田ホールディングス(仙台市青葉区一番町4の4の33 久保田定代表取締役)は、名取市の美田園駅前南側地区での大型複合商業施設開発に大和ハウス工業の設計・施工で着手する。3月下旬に七十七銀行を主幹事とするシンジケートローンの契約締結にめどを付けた。

同社が開発に乗り出す名取市は近年、各種民間調査による住みたい・住みやすい街ランキングで常に上位にランクインしている。中でも仙台空港アクセス鉄道(同アクセス線)美田園駅および隣駅となる杜せきのした周辺地区一帯は、仙台のベッドタウンと仙台空港のゲートウエーとしての機能が高まってきている。コロナ禍を挟み一時利用者が減少したアクセス線も感染拡大前の状態に戻りつつある中で、同社の今回の開発計画は仙台空港臨空地区全体に勢いを与えるインパクト投資としての性格を帯びたものとなりそうだ。

対象用地は名取市東部の名取市美田園5の2の1ほか2筆地内で、総敷地面積は2万2854・84平方㍍、用途地域は近隣商業地域(準防火地域)。隣接区画ではこれからタカラレーベンが主体となって総戸数100戸強の分譲マンション開発の予定もあり、これまでほぼ未利用状態だった同駅南側駅前地区が一気に動き出すことになる。

同社の開発計画によると、施設棟数は全7棟で構成。メーンとなるA棟はS造2階建て、延べ6726・97平方㍍(基礎は直接基礎〈柱状改良含む〉)。このほか、サービス、物販、飲食の計14店舗前後(賃貸面積約2200平方㍍)が入るB~G棟も建設、いずれも2025年2月中の施設完成、開店準備期間を経た後のオープンを予定している。

同HDは不動産資産としてオフィス、商業、飲食ビル、レジデンスなど約30件を保有。このほか太陽光発電などから得る潤沢なキャッシュフロー(CF)を基幹に、近年は国内の著名リゾート地のほか、東京都心部や国内中核都市でデベロップ業務を展開。この春までに完成した東京都中央区八丁堀と札幌駅近くのオフィスビルは、大手マンション管理会社と総合デベロッパーに売却し開発利益を獲得。これらに恒常的に得るCFを加え次の投資機会をうかがっている。

同HDの久保田代表は「デベロップ業務には常にリスクは伴うが、社会情勢や金利動向に細心の注意を払い、最善の投資活動に出るのがデベロッパーとしての責務と自覚している」と自身の開発信条を示し、さらに「開発対象は投資規模の大小にこだわらず、現在建設中の青葉区折立地区でのナーシングホーム的な有料老人ホーム、これから本格化する公民連携事業である岩手県北上駅西口土地活用事業など、地方創生や人々の暮らしを支える視座に立ち、効果的な投資のあり方を考えていく」と今後の抱負を話している。

 

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