総合アミューズメント企業のマルハン北日本カンパニー（本社：京都市・東京都　北日本カンパニー社長：韓俊氏）は、ことし４月に創設した社会人硬式野球部「マルハンＧＩＶＥＲＳ」の室内練習場を名取市内に整備する。同チームとして初の拠点となる。

練習場は名取市田高原地内で、県道仙台館腰線沿いにあった「パチンコタイガー名取店」の空き店舗と敷地を活用する。

空き店舗は田名部組（青森県八戸市）が改修中で、ピッチング２レーンやバッティング３レーンを設置するほか、クラブハウスとしても整備する。クラブハウス内には会議室やシャワールーム、洗濯ルームなどを設ける。規模はＳ造平屋建て、延べ約１６００平方㍍。

改修と併せてウエートトレーニング棟の増築工事も進行中。新設規模はＳ造平屋建て、延べ約２００平方㍍。施工は穴吹工務店（香川県高松市）が担当している。いずれも選手の利用開始は９月を予定。改修および増築の設計は河野設計東京（東京都港区）がまとめた。

１期生選手として２０歳代前半の２３人を迎えた同野球部は目標に「本年度の公式戦出場、３シーズン目に公式戦ベスト４、５年後に優勝」を掲げている。監督はプロ野球・東京ヤクルトスワローズで投手、東北楽天ゴールデンイーグルスで２軍投手コーチを務めた館山昌平氏。現在は本拠地の屋外球場を持たず仙台市や名取市の市民球場を使用し練習に励んでいる。

同社の本間正浩執行役員硬式野球部ＧＭはチームについて「この野球部は一般の方との距離が近く、接点がある点が強み。ファンづくりで社会人野球の魅力を広げたい。目指すは東京ドーム。優勝旗である黒獅子旗を仙台市・名取市に持って帰りたい」と力を込めた。

また練習場を整備するに当たって「名取市の皆さんには練習や試合を気軽に見に来てもらい、野球の良さを感じてもらいたい。今後は地域ボランティア活動等にも参加して、住民との接点を増やしていく」と話した。