2025-05-22# 物件(仙台圏)
仙台市/西公園屋内遊び場の基本計画策定支援/関・空間JVが受託候補/機能、施設配置など検討
仙台市は「西公園屋内遊び場基本計画策定支援業務」を委託するため公募型プロポ―ザル方式で手続きを進め、21日に関・空間設計・ボーネルンド(東京都渋谷区)・都市デザインワークスJVを受託候補者に特定した。
応募には5事業者が参加し、合計得点数は満点800点中674点だった。
整備地は仙台市青葉区桜ケ岡公園地内の西公園南側エリアにある多目的広場の敷地約4000平方㍍。計画策定に当たり施設規模の指定はない。
機能、施設の配置をはじめ、県産材、国産材利用を想定した構造、省エネ、再エネなどによるZEBの導入も前提に検討する。
主な業務内容は、土地利用の要件整理、市民意見の聴取、有識者意見の聴取、実態調査、施設整備案の作成など。履行期限は2026年3月31日までとしているが、第3四半期である12月末までに最終案の仮提出を求めている。基本計画策定後の26年度以降から設計作成を進める見通し。
西公園屋内遊び場整備は本年度の新規事業で、こどもの遊びの環境の充実を図るため、屋外の遊びと連続性を持った遊びが可能となるような施設について、西公園南側エリアを候補地として整備計画を策定する。昨年には宮城県内を中心に子育て世代が集まり結成した任意団体の「AsoVi―Vaみやぎ」からも仙台市に対し要望書が提出された。
市が目指す整備コンセプトは▽仙台市の魅力である豊かな自然を活用した遊びなど、屋外の遊びと連続性をもった遊びが可能となる施設▽こどもの育ちの観点から、遊びを通じて多様な体験の創出や学びにつながる施設▽本市の遊び場を象徴し、市全域からの利用を見込む施設▽社会全体でこども・子育てを応援する気運を醸成するために、子育て家庭に限らず、多様な人が訪れる機会の創出につながる施設▽公共交通機関によるアクセスの利便性が高いことに加え、車で移動する子育て家庭も多いと見込まれることから、一定規模の駐車場を備えた施設▽施設の整備に当たっては、市民のさまざまな声を参考にしながら、多くのこどもたちが楽しめる施設―を挙げている。