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2025-06-11# 物件(仙台圏)

仙台市/宮城野区岩切 西沢ため池の改修設計/申請は24日まで受付/着工は29年度を目指す

仙台市は10日、宮城野区岩切にある「西沢地区ため池改修測量設計業務」を公告した。主要地方道泉塩釜線沿いに貼り付いた住宅地を守るため、堤体を構成する土の入れ替えによって防災機能向上を図る。

参加申請は24日まで。開札は7月1日15時20分に行う。

参加資格は市内に本店または支店、営業所を有する建設コンサルタントで農業土木部門の登録者。2010年度以降に農地または農業用施設の実施設計履行実績があること。配置技術者は農業土木または農業農村工学の資格、照査技術者は農業土木または農業農村工学もしくはRCCM農業土木の資格を有すること。

仙台市宮城野区と利府町の境界付近で県民の森からつながる山裾付近にある西沢ため池は、上ため池と下ため池に分かれており、ともに主要地方道泉塩釜線沿いの住宅地に近接している。所在地は、上流(北側)にある上ため池が宮城野区岩切入生沢。下流(南側)の下ため池が宮城野区岩切台屋敷。

諸元は上ため池が高さ8・6㍍、堤長61㍍、総貯水量は4000立方㍍。下ため池は高さ6㍍、堤長94㍍、総貯水量は9500立方㍍。宮城野区の防災重点農業用ため池で決壊した場合、下ため池に近接して泉塩釜線沿い北側に形成された住宅街に甚大な被害が及ぶ危険がある。

改修事業は、地震や近年の大雨といった自然災害に対応するために立案。改修内容は堤体の土を一部取り除いて新たに盛土し、防災基準を満たしたため池とする計画だ。

設計の履行期限は2026年3月27日まで。その後、国の補助金申請、基本計画の策定などを進める。工事開始は29年度からを予定している。

 

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