2025-07-18# 物件(仙台圏)
仙台市水道局/茂庭浄水場の官民連携調査を委託/排水処理施設更新で事業手法検討
仙台市水道局は茂庭浄水場の排水処理施設の更新に際し、実施設計以降の工程を進めるに当たって委託する官民連携導入可能性調査の受託者を日水コンに決定した。6月25日に一般競争入札を行い1500万円で決まった。入札者は同社のみ。
仙台市太白区茂庭上ノ原山128地内にある茂庭浄水場は1978年に完成した。若林区、宮城野区、太白区に給水している市最大規模の浄水場で処理能力は19万0500立方㍍/日。
水源となる釜房ダムからの水を排泥、ろ過した際に発生する汚泥やろ過洗浄後排水を▽調整設備▽自然濃縮設備▽機械濃縮設備▽天日乾燥床設備▽最終処分場―から成る排水処理施設で処理。汚泥は乾燥後に再資源化し、排水は名取川へ放流している。排水処理の能力は1日当たり最大19万6100立方㍍。
老朽化などの影響により排水処理全体で機能が低下しつつある。そのため機械濃縮・天日乾燥併用方式から機械脱水方式に変更する方針を固め、施設整備の基本設計に着手している。
施設更新と更新後の運転管理に当たって最適な事業手法を検討するため、今後の実施設計以降の展開に官民連携手法を導入することを視野に入れ、可能性調査を委託する。履行期限は2026年2月27日まで。
なお、21年度に委託した基本方針策定業務、23年度に委託した施設更新基本設計業務はともに日水コンが担当した。