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2025-07-24# 物件(仙台圏)

トベ/仙台市扇町に新社屋を建設・本格着工へ/S造4階建て、延べ2780㎡で計画

電設資材販売のトベ(宮城県岩沼市押分南谷地86の5 戸部正一代表取締役)は、仙台市宮城野区扇町に新社屋の建設を計画しており、八重樫工務店の施工で本格着工する。15日には現地で地鎮祭が行われた。

建設場所は仙台市内の製造業、物流施設等が集積する仙台市宮城野区扇町5の8の14、8の15地内の敷地3265・92平方㍍。

計画ではここにS造4階建て、延べ2780・90平方㍍の事務所、倉庫を建設する。完成後は、現在の岩沼本社と、仙台市宮城野区日の出町にある仙台本社の機能を新社屋に移転させる見通し。完成は2026年8月末を予定している。

新社屋のエントランスから駐車施設に連続して架かるゲートルーフは、社名のトベをローマ字表記したときに『To―Be』となり和訳解釈から、『未来への躍動』をイメージした「翼」をテーマにしたフォルムに仕上げる。この翼は、「更に未来へ向けて飛躍する」「来訪者は離陸している翼を見上げながら構内に入る」などのコンセプトが組み込まれており、設計を担当したASKA総合計画によると「超音速旅客機コンコルドの翼の線形をデザインの参考にした」という。

また、環境省の補助金採択を受けたZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)オフィスとして建設する。

15日に行われた地鎮祭には関係者27人が参列。神事ではASKA総合計画の菊地慎一代表取締役が鎌入れ、トベの戸部代表が鍬入れ、八重樫工務店の八重樫司代表取締役社長が鋤入れを行った。その後、玉串を奉てんし、工事の安全を祈願した。

戸部代表は「近年、働き心地の良い職場へのオフィス改革がトレンドとなっている。新社屋を通して若い社員が働きやすく、みんなでコミュニケーションが取れるオフィスづくりを進めていきたい。そしてこのオフィスを通じて、さらに磨きをかけた魅力ある会社に発展できるよう努めていく」と抱負を述べた。

施工を担当する八重樫工務店の杉田勝利所長は「3階建ての倉庫棟と4階建ての事務所棟を渡り廊下で結ぶ工事となり、高さが違うため足場の設置の際、段差が生じる。作業工程と安全確保をしっかり固めて工事を進めていきたい」と話している。

 

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