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2025-08-01# 物件(仙台圏)

仙台市/大型公共施設・学校の改修計画/文学館、科学館など長寿命化へ/複合施設の木町通小や岩切小で設計委託

仙台市が公共施設マネジメント計画に基づき、長寿命化改修などに取り組んでいる主な施設の設計委託状況をまとめた。

大型公共施設では、台原森林公園に隣接する「仙台文学館」、太白区富沢の「富沢遺跡保存館(地底の森ミュージアム)」、泉区役所敷地内にある庁内のデータセンターである「情報システムセンター」について、大規模改修および長寿命化改修に向けた設計を委託した。

このうち地底の森ミュージアムはRC造地下1階地上2階建て、延べ2742・56平方㍍規模の施設。約2万年前の遺跡を現地で保存公開している旧石器時代のテーマミュージアムで、1996年に建設した。遺跡保存の観点から地下水の浸入を防ぐため、厚めの外壁を地下深くまで設けている。完成から30年ほど経つため長寿命化を進める。設計の履行期限は2026年3月19日まで。

本年度はこのほか、台原森林公園にある「科学館」の大規模改修設計を委託した。1990年に開所したSRC一部S造地上5階塔屋2階建て、延べ1万2207・70平方㍍の施設。理工系、自然史系、生活系を中心に博物館としての機能が充実している。3階と4階については23~24年度で展示のリニューアルを行った。改修工事には27年度から着手する見込み。

また発注見通しによると、「太白区文化センター」などが入居する複合施設の大規模改修設計を委託する見込み。太白区文化センターは地下鉄長町駅に直結した再開発ビル「たいはっくる」内にある。施設はSRC一部S造地下2階地上6階建て、延べ5万6260・96平方㍍。主な改修内容は外壁・防水、トイレなどを計画している。

学校施設は本年度、8校で長寿命化や予防改修に向けた設計を委託した。このうち木町通小学校は市民センターと児童館を併設した複合施設となっており、いずれの機能も長寿命化を図る計画。また、岩切小学校は24年5月現在で児童数1056人のマンモス校。校舎はRC造3階建て、延べ1万0435平方㍍の規模となっている。設計の履行期限は各校とも26年2月末までで、完了後に発注計画を立てて随時工事を進める見通し。

 

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