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2025-09-10# 物件(仙台圏)

仙台市/薄ヶ沢堰の改修計画を委託/来年度から3カ年の工期を想定

仙台市は泉区の七北田川に設けている薄ヶ沢堰の改修を計画している。8月18日には改修設計業務を開札し、1562万7800円でNTCコンサルタンツに委託した。堰本体の塗装をはじめ、土砂吐ゲートの開閉装置、洪水吐操作ユニットの電気設備更新などを予定する。早ければ来年度から着工し、工期は3カ年を見込む。

国道4号仙台バイパスの泉大橋のすぐ上流にあり、泉区八乙女4丁目地内の七北田川右岸に取水口を設けている薄ヶ沢堰は農業用取水施設で1983年に既存施設が竣工した。転倒堰で堰長約52㍍、堰高は約2㍍。

洪水吐は鋼製油圧式転倒ゲートで、寸法は長さ25・5㍍×高さ2・2㍍が2門。土砂吐は鋼製ローラーゲートで、寸法は長さ5・0㍍×高さ2・7㍍が1門。

取水した水は下流側に導き岩切地区と小鶴地区など、東側は七北田川右岸、西側はおおむね国道4号、南側は梅田川に挟まれたエリアに供給している。受益面積は約342㌶に及ぶ。

長寿命化を図るため劣化対策を講じる。堰本体は扉体を塗装する。半川締切を行って非出水期に左右岸を順に施工する計画。設備関係は、洪水吐を操作する電気設備の更新あるいは交換を行う。土砂吐ゲートは開閉装置のロープやワイヤーを交換する。

委託業務ではこれらの調査や設計および測量を行い、設計工期は2026年3月まで。なお施設は、仙台市と仙台市岩切土地改良区が所管している。

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