2025-09-11# 物件(仙台圏)
仙台市/広瀬川第3雨水幹線の導水管/既設管と幹線を結ぶ複数箇所の夜間工事/14・28億で大豊建設が候補
仙台市は、広瀬川第3雨水幹線と既設の下水管を結ぶ導水管を複数箇所で施工する「広瀬川第3雨水幹線導水管工事3」の制限付き一般競争入札を10日に開札し、14億2800万円で応札した大豊建設を落札候補者とした。今月下旬にも落札決定する見込み。
入札にはこのほか大木建設が応札(12億6385万円)したが失格となった。予定価格は14億6402万4000円。昨年度に9月以降3度公告したがいずれも不調となっていた。今回は4度目の公告で、予定価格を前回(昨年12月の3度目公告)から4億9000万円ほど引き上げていた。
JR仙台駅前を含む市内中心部は合流管が布設されているが、大雨時に浸水被害が発生している。この状況を解消するため、仙台駅西口北側から広瀬川に至る広瀬川第3雨水幹線を建設している。
すでに幹線自体は完成済みで、今回は既設の合流管と幹線を結ぶ導水管を設置する工事となる。対象は9カ所で、施工地は仙台市青葉区中央2丁目ほか地先。五橋公園に1カ所、同公園の南側(下流側)で1カ所、同公園の北側(上流側)で7カ所を予定する。
いずれも推進工法で、刃口推進工が内径1100㍉㍍と1200㍉㍍、鋼製さや管ボーリング(一重ケーシング)推進工が内径500㍉㍍~800㍉㍍、泥濃式推進工が内径1100㍉㍍。延長は長い箇所でも126㍍で、数㍍から数十㍍の導水管が多い。人孔工15カ所、立坑工13カ所、地盤改良工などを含む。
交通量の多い中心部で昼間は施工が困難なことから夜間工事とする。工期は2027年3月31日まで。