2025-09-17# 物件(仙台圏)
仙台市/定義浄化Cの大規模更新詳細設計を委託/ポンプや計装設備など入替 工期は複数年を想定
仙台市は定義浄化センターの設備の大規模更新を計画しており、詳細設計を日建技術コンサルタントに委託した。来年度以降2~3年程度を掛けて順次、更新に取り組む。ダウンサイジングの検討と、ドライエリアの構造物補強設計も併せて委託する。
青葉区大倉高見沢1の4地内に所在する定義浄化センターは、観光地となっている定義山周辺エリアの汚水処理を担っている施設。計画水量は90㌧/日。処理方式は回分式活性汚泥法+好気性ろ床法+砂ろ過法。
1998年から供用を始めており、設備の大規模更新を初めて実施する。
対象設備はポンプ、ゲート、除塵、散気の各設備。砂ろ過施設のポンプ設備とろ過設備。最終沈殿池の余剰汚泥ポンプ設備。塩素消毒設備の薬品注入設備。脱臭設備。
また電気関係では、沈砂池ポンプ室と急速ろ過施設および最終沈殿池のそれぞれ計装設備と監視制御設備。反応タンクの負荷設備、計装設備と監視制御設備。塩素消毒施設の負荷設備と計装設備。このほか管理棟の受変電設備。制御電源および計装用の電源設備、監視制御設備、負荷設備。自家発電気室の自家発電設備と監視制御設備。
耐震補強は、階段や廊下など下水処理に直接関係が無い施設を対象とし、2023・24年度に行った耐震診断の成果を踏まえて設計をまとめる。今回更新する諸設備類についても入れ替えによって荷重が変わる可能性があるため、必要に応じて耐震性を調べる。
実際の処理能力は400㌧/日に対応できる施設となっているため、計画水量を考慮してダウンサイジングも検討する。
履行期限は本年度末だが、延長する可能性がある。委託業務名は「定義浄化センター耐震補強および設備改築詳細設計業務委託」。一般競争で7月22日に開札し、2594万3386円で決定した。入札者は日建技術コンサルタントとNJSの2社だった。