2025-09-19# 物件(仙台圏)
大和ハウス工業/旧小田急仙台ビル跡にホテル計画/容積率緩和制度を活用 延べ1.7万㎡規模/年明け解体着手、完成は29年2月ごろに
仙台市中心部の東二番丁通に面し、仙台三越の南側に隣接する「SS.仙台ビル(旧小田急仙台ビル)」の土地と建物を取得した大和ハウス工業が、既存ビル解体後に延べ約1万7000平方㍍のホテル建設を計画していることが建設新聞社の調査で分かった。来年1月ごろ解体工事に着手し、2027年12月に本体着工、29年2月ごろの完成を目指す。事業名は「仙台市青葉区一番町プロジェクト(仮称)」。
プロジェクトに当たって、国土交通省が2016年に地方公共団体に通知した「宿泊施設の整備に着目した容積率緩和制度」を活用。仙台市も、東北の中枢都市として「国際会議への参加者などの需要に応える広さの客室やサービスを備えたグレードの高いホテル」の誘導を目指すとしており、客室面積おおむね30平方㍍以上、収容人数おおむね500人以上のホールといった指標を設定している。
同制度を活用するため、「仙台市地下鉄沿線まちづくりに係る都市計画提案制度」で高度利用地区の変更を仙台市に提案する見通しで、近隣地権者に計画概要を告知した。
それによると、建物の用途はホテルと飲食店。規模は地下1階建て地上14階建て、延べ約1万7000平方㍍。建屋の高さは最高で約60㍍となる。設計は梓設計が担当。
建設場所は仙台市青葉区一番町4の7の1ほか地内の1821平方㍍。用途地域は商業地域で建ぺい率は80㌫、容積率は600㌫。高度利用地区の変更および容積率緩和制度の活用により、容積率は250㌫の上乗せを図る。
今後、10月に都市計画案の縦覧、11月ごろ都市計画審議会に諮り、12月ごろ都市計画の変更の告示を予定する。