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2025-10-17# 物件(仙台圏)

亘理地区行政事務組合/統合消防庁舎の設計公告/申請は24日まで/庁舎と訓練棟など総延べ3450㎡規模

 亘理地区行政事務組合(管理者・山田周伸亘理町長)は16日、亘理消防署と同山元分署の統合に向けた基本・実施設計の条件付一般競争入札を公告した。庁舎、車庫と訓練棟などを建設し、総延床面積は約3450平方㍍を想定している。

 申請書は24日まで同組合総務課消防施設整備室に持参する。入札は11月5日10時から。

 参加資格は県内に本・支店、営業所を有し、過去20年間に消防庁舎(消防本部または消防署とし、防災倉庫や消防団の器具置き場などは含まない)の基本設計もしくは実施設計の元請けまたはJVで受注した実績があることなど。

 両施設は老朽化や近年の消防車両の大型化により、車庫の狭小化などの問題が生じている。山元分署には女性用の宿直設備がないことも課題に上がっていた。既存施設は、亘理消防署がRC造2階建て、延べ1045・27平方㍍、山元分署はRC造2階建て、延べ426・28平方㍍で、いずれも築後50年以上が経過している。

 基本計画は組合がことし7月までに作成しており、コンサルは参画していない。建設場所は亘理町と山元町の中間となる国道6号沿いの亘理町吉田南堰上1の1ほか地内。現況は田畑、空き店舗、民家で、敷地面積は約9000平方㍍。

 全体事業費は23億9700万円。内訳は造成設計が1900万円、基本・実施設計が2億3700万円、造成工事が8100万円、建築工事が20億円、工事監理が6000万円と算出している(全て税込み)。財源は「緊急防災・減災事業債」を中心に活用する。

 建築物と規模は、庁舎棟がRC造2階建て、延べ2065平方㍍。車庫棟はS造平屋建て、延べ828平方㍍。訓練棟は2棟で497平方㍍。付帯室は4棟60平方㍍で計画する。庁舎のゾーニングは1階に車庫機能や仮眠、シャワー室、女性職員用区画、食堂などを配置。2階に事務室、指令室、多目的大会議室などを置く。

 本業務内で、地質調査を含めた基本・実施設計をまとめる。履行期限は2027年1月29日。

 現在、造成設計を作成中。造成は26年7月から約半年かけて行い、新築工事を同年内に入札し、27年1月の着工、29年1月の竣工、同年4月の稼働を目指す。

 

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