2025-11-06# 物件(仙台圏)
仙台市/仙台山寺線鷹ノ巣工区のTN/27年度ごろ着工へ/落石対策として延長395mで計画
仙台市は仙台山寺線の落石対策として、秋保大滝の上流に当たる太白区秋保町馬場地内(鷹ノ巣工区)にトンネルの新設を計画している。トンネル延長は395㍍で仙台側から掘削する。保安林解除の手続きなどを経て2027年度ごろから着工する見通し。
仙台山寺線は仙台市太白区と山形市を結ぶ主要地方道。野尻地区への唯一のアクセス道路で、観光地の秋保大滝にも近い。秋保大滝上流に位置する「釜淵」付近は、右岸を通る現道にロックシェッドがあるが落石リスクが高いため、道路防災事業でトンネルの新設を立案した。
現道の南側(山側)に新しいルートを整備する。道路延長は約630㍍で、幅員7㍍の2車線を確保。トンネルはこのうち延長395㍍、幅員7㍍で内空断面積は約50平方㍍。土被りはおおむね30㍍~50㍍あり、中心部は90㍍ほどになる。比較的締まった固い地山を想定している。
山形側(西側)坑口に向かって若干の上り勾配になっていることもあり、仙台側(東側)坑口からNATM発破工法で掘削する計画。仙台側坑口付近にはトンネル施工ヤードを設けるため、沢を跨ぐ仮設道路や、トンネルと現道のすり付けに伴うプレキャストL型擁壁なども整備する。
トンネルの前後は、仙台側が延長約160㍍、山形側が延長約70㍍の明かり区間となる。
トンネル詳細設計と測量や地質調査は復建技術コンサルタントが担当した。道路詳細設計は東日設計コンサルタントが行う。
保安林解除の手続きを進めているが来年度までかかる見通しで、27年度ごろから着工する。


