2025-11-12# 物件(仙台圏)
NEXCO東日本東北支社/山元町の常磐道4車線化/来年度から道路と橋の設計を予定/土工約30万立方㍍、28年着工へ
NEXCO東日本東北支社は山元町を通る常磐自動車道の4車線化に着手している。中長期発注見通しによると土工約30万立方㍍と舗装約5万平方㍍のほか、橋梁は5本を拡幅する。また、2026年度に道路と橋梁の設計に取り掛かり、28年度の土工着手を見込んでいる。
24年度に事業化し、事業費は約210億円を試算する。延長は約5・5㌔㍍。関東方面に向かう上り線部分を増設する。
町南部の山元南スマートICに連結する県道角田山元線の北側にある影倉橋付近から北に向かい、町北部の山元IC南側で国道6号と交差している山元未来橋の南側までが、実際に拡幅工事を行う範囲となる。
現状はおおむね地盤から5㍍ほどの高盛土構造。複数のボックスカルバートの延伸も見込まれる。
拡幅対象となる橋梁のⅠ期線の諸元を見ると、起点側(南側)から、坂元地内で影倉川と町道を跨ぐ影倉橋が橋長161㍍、有効幅員10㍍の鋼4径間連続合成2主鈑桁。基礎はA2橋台のみ場所打ち杭で、A1橋台と橋脚3基は鋼管ソイルセメント杭。
真庭新田地内でじんにむ沢川を跨ぐ新田橋は橋長17・3㍍、有効幅員11・25㍍のPRCポータルラーメン2主版桁。基礎はφ2500㍉㍍、長さ約11㍍の深礎杭。
真庭北鹿野地内で北鹿野沢川に架かる北鹿野橋は橋長16・2㍍、有効幅員11・25㍍のPRCポータルラーメン2主版桁。基礎はφ2500㍉㍍の深礎杭で、長さはA1が18・5㍍、A2が14・5㍍。
浅生原上大沢地内でアップルラインを含む町道を跨ぐ森のりんごばしは橋長101㍍、有効幅員9・76㍍の鋼2径間連続合成少数鈑桁。下部工はいずれも場所打ち杭基礎で、逆T式橋台2基と張出式橋脚。
山寺谷原地内で谷原沢川と町道に架かる山寺橋は橋長48・5㍍、有効幅員11・26㍍の鋼単純合成少数鈑桁。橋台2基はともに場所打ち杭基礎。A1がラーメンボックス橋台、A2が逆T式橋台。
これまでに発注した委託業務は、路線測量を聖測コンサルタント、盛土材の土質調査は応用地質が担当。土質調査は北側を中央開発、南側を大日本ダイヤコンサルタントが担当している。橋梁5本の一般図作成業務は7月に公告して選定手続き中。
盛土材の調査は、福島県内の常磐道で南相馬鹿島スマートIC前後の2車線区間を対象に行う。



