HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2025-11-20# 物件(仙台圏)

名取市/工期4カ年度 小山調整池築造工を公告/貯水量7553㎥の地下式PC型/市内業者含む2社JV

 名取市は19日、「小山調整池築造工事」を制限付き一般競争の事前審査型で公告した。低入札調査を適用する価格競争となる。自主結成の2社JVで、サブに市内業者を求める。本年度予算では債務負担行為を含めて、工事費約30億円を措置している。

 申請書等は12月3日まで受け付ける。入札は同18日10時から。契約は議会承認を得ず、年内を目標としている。

 参加資格は自主結成の2社JV。代表は県内に営業所を有する土木一式工事1200点以上、サブは市内に本社、本・支店、営業所を有する同750点以上など。共通で過去10年以内に国、地方公共団体等または特殊法人等が発注した雨水調整池工事の元請け施工実績があることなどを求める。

 小山雨水調整池は2018年に策定した既成市街地雨水対策基本計画の一環で、館腰エリアの浸水対策として設ける。名取第一中学校グラウンド南側の職員用駐車場に地下式のプレキャスト式で築造する。寸法34・8㍍×47・7㍍の深さ5・5㍍で貯水量は7553立方㍍規模。過年度に「小山幹線等調査設計業務委託」を水環境プランニングに委託し、管路と調整池の詳細設計をまとめた。監理業務を含む工事積算は宮城県建設センターが担当する。

 内容はプレキャスト型スタンドブロック257本、頂版スラブ226枚、基礎コンクリート4440立方㍍。併せて雨水管渠58㍍、マンホール設置工7カ所、組立マンホール工2カ所、角型マンホール工5カ所。工期は29年3月31日まで。

 なお、本年度予算で6億円と債務負担行為24億円の工事費を措置している。

 残る雨水幹線は調整池の完成めどが取れ次第、別途発注する。28年からオーバーラップする形で実施し、30年度の完成を予定している。当初計画では名取第一中東側沿いを通る県道愛島名取線下の延長約370㍍に整備し、口径は1000~1350㍉㍍。開削工法で口径1200㍉㍍以上が延長90・3㍍、口径1200㍉㍍以下が同278・2㍍としている。

 併せて同計画では箱塚遊水池の整備も計画していたが、調整池および雨水幹線の完成後の対策結果を踏まえて、整備時期を決定する見通し。

#記事カテゴリー