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2025-11-25# 物件(仙台圏)

宮城県/宮城県名取市 農大・農園研の新庁舎整備/来年度は測量、27年度から設計など/概算事業費90億円、34年度供用開始へ

 宮城県は、名取市に所在する宮城県農業大学校および農業・園芸総合研究所(以下農大および農園研)について新たな庁舎の整備を計画し、2026年度から敷地測量に着手する。概算事業費は90億円を試算し、34年度の供用開始を目指す。

 昨年度は「宮城県農業大学校及び農業・園芸総合研究所改築事業基本構想策定に係る調査検討業務委託」を復建技術コンサルタントに委託した。業務内容は、▽基本構想の策定に係る調査・検討と基本構想調査報告書の作成▽基本構想(案)の取りまとめ▽照査▽打合せ―など。

 名取市高舘川上東金剛寺地内の敷地48万7577・24平方㍍に所在する農大と農園研が入る現庁舎は、1972年から73年にかけて整備された。規模はRC造6階建て、延べ7965・10平方㍍。業務対象施設は体育館、食堂、研修宿泊棟、植物バイオ館、各種実験棟、各種作業舎、資材庫、農産加工研究棟、貯蔵庫、車庫、病害虫防除舎、施設栽培果樹技術試験ハウスなども含む。

 改築場所については、現庁舎の南側で園芸環境部施設が建っているところ。

 整備の基本方針は機能強化と効率化を図り、担い手育成および先進的農業・園芸技術の開発強化を充実する次世代拠点を目指す。農大はスマート農業等の先端技術教育を学ぶほか、農園研では民間企業等との共同研究や交流促進に向けた環境の整備などを行う。

 施設概要は農大と農園研を合築するものとし、学生や職員の導線を考慮した配置による利便性・機能性の向上に加え、ZEB化による省エネルギー化を図る。農大には大人数が効率的に学べる教室や学生と教職員が集う魅力的な交流スペースなどを整備する。また農園研には、研究交流を行うコワーキングスペースなども設ける方針だ。

 今後のスケジュールは、26年度に敷地測量、27年度から29年度にかけて設計と地質調査を行い、29年度から33年度に建設工事等を進めたい考えだ。

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