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2025-11-28# 物件(仙台圏)

仙台市/西公園屋内遊び場の基本・実施設計/指名プロポで手続き開始/延べ約3700㎡、連絡橋の検討含む

 仙台市は西公園屋内遊び場の基本・実施設計を一括で委託するため、設計事務所数社を指名し、簡易プロポーザル方式による選定手続きを開始した。

 12月15日までに技術提案の提出を求め、その後に審査を進める。候補者の決定日や契約日は現時点で未定としている。

 今回委託する業務では施設本体の基本・実施設計に加え、西公園と施設屋上を接続するバリアフリー対応の連絡橋や外構部分の設計も作成する。全体の履行期限は2027年12月17日まで。

 設計費は本年度12月補正予算案の債務負担行為に限度額1億9500万円を設定する。期間は26年度と27年度の2カ年。

 11月に示された基本計画中間案によると整備地は西公園南側の多目的広場となっている青葉区桜ケ岡公園2番1地内の敷地約4000平方㍍。施設は2階建て、延床面積は3700平方㍍を想定している。

 施設内には▽屋内ひろばゾーン▽ダイナミックゾーン▽工作・アトリエゾーン▽読書・くつろぎゾーン▽乳幼児ゾーン▽多様な遊びのゾーン▽半屋外ゾーン▽飲食・交流スペース▽共有部▽管理運営エリア―を設ける計画。

 施設計画については▽施設西側から園内や広瀬川へ向かって屋内外の連続した遊びを実現する配置▽地下鉄東西線高架を挟んで北側に整備する駐車場からの歩行者動線と、施設東側の大町西公園駅からの歩行者動線の両方を考慮し、施設の北東側にメイン出入口を設ける▽2階建てとした上で一部の遊び場を1階から2階につなげるなど空間を立体的に活用して開放的に遊べるデザイン▽西公園上段(施設東側)と施設屋上を接続するバリアフリー対応の連絡橋を設置することで駅と施設の円滑なアクセスを可能とする歩行者動線の整備―を掲げている。

 基本計画策定支援は関・空間設計・ボーネルンド(東京都渋谷区)・都市デザインワークスJVが担当。同業務は26年3月31日までが履行期限。

 27年度にも着工し、29年度内の開館を目指す。建築工事費は35億円程度を見込むほか、備品や環境整備、アクセス向上対応といった関連経費に最大30億円ほどを見込んでいる。

 

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