2025-12-03# 物件(仙台圏)
仙台市/榴岡公園のお花見広場改修/三洋設計で実施設計進む/来年度以降に複数年で施工
仙台市は榴岡公園のお花見広場などを改修するため、宮城野区役所の発注で三洋設計に実施設計を委託している。舗装の改良などを計画中で、来年度から2~3カ年程度をかけて整備する見通し。
宮城野区五輪1丁目および榴ヶ岡地内にある榴岡公園は全体敷地面積が約11㌶で、都市公園の総合公園に位置付けられている。園内にはシダレザクラが多く植えられ、春は花見客でにぎわう。今回、敷地の主に西側でお花見広場一帯の改修を立案した。
花見シーズンに出店が並び臨時駐車場としても使用される広場は現状で砂利敷きとなっており、水たまりが発生しやすいことなどから、透水性かつ景観にも配慮した舗装に改良する。
また、樹木を守りつつ新しい通路を設けるほか、サークルベンチの設置を検討中。品種は未定だが新たにサクラの植樹も計画している。老朽化した藤棚は更新する。
委託業務には測量などを含み、履行期限は2026年3月31日。来年度以降に花見シーズンを避けて施工を行う。
昨年度に委託した基本設計は国際開発コンサルタンツがまとめた。また昨年度には野外音楽堂の南側トイレ改築設計を高橋建築設計事務所と仙台総合設備計画に委託している。
なお、榴岡公園では官民連携事業の導入を検討していた。23年度に事業化方策検討業務を日建設計総合研究所に委託。24年度はPark―PFI制度を採用して芝生広場北側に飲食施設などを導入する事業者公募を行ったが、応募者がなかった。市公園管理課の担当者は「さまざまな事業手法を比較しながら民間ノウハウの導入を引き続き検討している」と話す。



