2025-12-19# 物件(仙台圏)
QOLD/宮城・福島にナーシングホーム計画/50床規模を5棟新築/GHも2棟新設、27年までの開所目指す
来年創業50周年を迎える東洋ワークグループ(仙台市青葉区国分町1の7の18 須佐尚康代表取締役会長)で福祉部門を担うQOLD(仙台市青葉区山手町11の50 伊東憲司代表取締役社長)は、2027年までに新たにナーシングホーム(住宅型有料老人ホーム)5棟とグループホーム2棟を建設する。
ナーシングホームは仙台市若林区沖野と泉区鶴が丘に各1棟、宮城県多賀城市笠神、同名取市館腰、福島県福島市八島町にそれぞれ新築する。
いずれの施設も50床規模を見込んでおり、工期は約8カ月を見込んでいる。
開所時期は沖野が2026年12月、鶴が丘が27年1月、福島市八島町が同年4~5月ころ、多賀城市と名取市が同年の夏ごろを予定している。
グループホームに関しては場所などは未定としているが、27年までに2棟を開所させたい考えだ。
同社では、仙台市青葉区旗立に既存施設を利用した「ナーシングホーム クオルド仙台旗立」を、ことし2月にオープンさせており、43床が満床。さらに、このほど同市青葉区貝ヶ森に「ナーシングホーム クオルド仙台貝ヶ森」の新築工事が完成した。これによりナーシングホームは27年までに7棟が整備される見通しとなっている。
東洋ワークグループの須佐会長は「この3年間でノウハウをしっかりと蓄積し、その後は東北6県に展開していきたい」と展望を述べた。
また18日には「ナーシングホーム クオルド仙台貝ヶ森」のオープニングセレモニーが開かれた。
主催者を代表し須佐会長、東洋ワークグループの須佐彰典代表取締役社長、QOLDの須佐凉子取締役会長、伊東社長が参列。来賓には仙台市健康福祉局介護事業支援課の大友延裕課長、貝ヶ森地区連合町内会の菅原裕一会長、施工者を代表しヤマムラの中村真代表取締役社長らが招かれ、代表者によるテープカットでオープンを祝った。
当日は、このほか医療関係者や地域の住民らにも施設を公開し、100人以上が来場した。
主催者を代表してあいさつに立った伊東社長は「老々介護や身寄りのない方の介護などが社会問題になっており、これらの問題の解決を図るのためにナーシングホームの建設に至った。貝ヶ森を一つの礎に、皆さまが必要とする社会インフラとして、しっかりと取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
施工を手掛けたヤマムラの中村社長は「須佐会長をはじめ東洋グループやQOLDの想いが詰まった設計となっており、工事も安全に進めることができた。入居される方が穏やかな生活を送ることができると確信している」の述べた。
「ナーシングホーム クオルド仙台貝ヶ森」の建設場所は仙台市青葉区貝ヶ森4の7の11ほか地内。高台にあるため、晴れた日には太平洋を見渡せる立地だ。施設規模はW造2階建て、延べ1224・76平方㍍の37床。
内部を見ると、須佐会長が「入居者もその家族も、天井が高く広々とした空間で過ごせるように」と思いを込めた青空模様の天井や、天井の一部に採光窓を設けて光が差し込むようにするなどの工夫が凝らされている。また、浴室は最新機器の導入によって、入居者もスタッフも入浴時の負担が掛かりにくい設備を採用している。


