仙台市は七北田公園（仙台スタジアムおよび体育館含む）の民間活力導入等に向けた検討を進めており、マーケットサウンディングを実施する。

　参加申込は市の指定された申込フォームを記入し、来年１月２０日まで受け付ける。個別対話のほかグループでの参加も可能となっている。実施日は２月４日から６日までの３日間で、二日町第五仮庁舎またはオンラインで行う。また、実施前には説明会・現地見学会の実施。日時は１月１４日で仙台スタジアム本部室で行う。任意参加としている。

　仙台スタジアムを含む七北田公園は、施設の老朽化や七北田公園の各エリアの分断などが課題となっている。市が示している主な検討課題は▽芝生エリアの利活用を推進するための施設（電気施設、給排水施設）▽エントランスエリアでの公園への誘客機能、イベントやキッチンカーなどに活用されやすい空間構成▽健康・スポーツエリアの老朽化した施設の設備状況▽あそびのエリアで老朽化した遊具▽スタジアムエリアの西側へのアクセス性（北側エントランスからのアクセス、地下鉄高架による分断）―などを挙げている。

　そのため市では民間活力の導入検討を進めており、一体の魅力向上の実現を目指している。本年度は民間活力導入検討等業務をデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー（東京都千代田区）に委託。官民連携による事業手法の検討として公園整備および管理運営手法の整理、市場性分析とマーケティング分析、事業スケジュールの検討と課題の整理などの業務を進めている。

　今回はこの業務の一環で、官民連携事業、ハード改修・新規導入機能、事業スキーム、概算事業費・収支参画意欲などの方向性について対話を行う。調査後は市ＨＰで公表する。

　なお、ことし７月に泉中央エリアで活動する団体が中心となり設立された泉中央活性化ネットワークが泉中央エリアまちづくりビジョンを策定。▽泉区役所・区民広場▽泉中央駅前地区▽七北田公園―における活動主体を中心に設立した組織で、エリアの回遊性や魅力の向上に向けた活動を行っている。

　このほかことし４月から２８年３月末までを期間とする仙台スタジアムと体育館の指定管理者は、仙台泉ＳＰＯＲＴＳ　ＰＡＲＫ　ＣＯＮＳＯＲＴＩＵＭ（代表者＝ベガルタ仙台。構成員＝シンコースポーツ、キノシタコミュニティ、前田建設、日本エスコン）が担当している。