2026-01-22# 物件(仙台圏)
仙台赤十字病院/仙台赤十字病院・県立がんセンター統合/新病院の基本計画を公表/建設費339億、本棟は免振7階建てを想定
仙台赤十字病院は21日、「仙台赤十字病院・宮城県立がんセンター統合新病院」の基本計画を公表した。病床数は400床。施設は本棟・別棟の2棟構成で、延べ3万1080平方㍍を想定する。概算事業費は486億円で、このうち建設費は339億円を試算している。
新病院の建設予定地は国道4号沿いの宮城県名取市植松入生の敷地4万7781・15平方㍍で、名取市から無償貸与を受ける予定だ。新病院の設置と運営は日本赤十字社が担う。開院は2030年度中をめどとする。
集積する基本機能は救急医療、周産期医療、がん医療、災害医療、新興感染症対応、地域医療、人材育成ほかで、診療科は35科を想定する。病床は一般359床、母体・胎児集中治療室(MFICU)6床、新生児集中治療室(NICU)9床、新生児治療回復室(GCU)14床、高度治療室(HCU)12床の400床。
整備計画の概要は、主機能を配置する本棟と放射線治療や核医学の機能を備える別棟を渡り廊下で接続する。本棟は地上7階建ての免震構造、別棟は平屋建てで耐震構造の可能性も含めて想定する(断面構成イメージを参照)。ただし現時点の想定のため、基本設計段階以降に際して変更する可能性はあるとしている。
概算事業費の内訳は▽設計・監理12億円▽建設工事費(病院本体・駐車場・外構工事)339億円▽医療機器等整備費59億円▽情報システム整備費33億円▽その他43億円―の計486億円。財源には地域医療介護総合確保基金266億円、宮城県単独支援と国の補助金を合わせて計378億円を確保するほか日本赤十字社から借入金108億円を充てる考えだ。
なお、関連する「仙台赤十字病院・県立がんセンター統合新病院整備CM(コンストラクション・マネジメント)業務委託」は日建設計CMが担当している。
基本計画の説明会見で仙台赤十字病院の八重樫伸生院長は「機能の異なる2つの病院が融合し、互いの弱点を補い合う」と説明。県内有数のがん診療拠点である宮城県立がんセンターと、災害対応や地域密着を特色とする赤十字病院の統合により、「救急医療と高度ながん医療を両立した総合病院を目指す」とした。
宮城県立病院機構の山田秀和理事長兼がんセンター総長は「高齢化で合併症を持つがん患者が増える中、総合的に診療できる体制が重要」と強調した。
基本設計の発注時期は未定。事業手法については従来方式で計画している。


