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2026-03-27# 物件(仙台圏)

仙台市、JR東日本/仙石線・福田町駅の移設 詳細設計作成を進める/26年度末にも水路暗渠化から着工

 JR仙石線・福田町駅の移設によるバリアフリー化に向けて、仙台市とJR東日本は詳細設計の作成を進める。業務はJR東日本東北建設プロジェクトマネジメントオフィスの発注でJR東日本コンサルタンツ・JR東日本建築設計JVが取りまとめる。駅移設の前段となる水路暗渠化の工事には2026年度末ごろ着手する見通し。

 仙台市宮城野区福田町1丁目にある福田町駅は、半橋上駅で島式ホーム1面2線を備える。

 南口と北口から階段で入退場するが、エレベーターがなく不便さが指摘されている。また、駅の付近で線路の角度が変わるため、ホームと車両の間に生じる離隔と段差の解消も求められている。加えて、駅周辺での路上駐車や歩道が無いこと、水路の断面不足といった課題がある。

 現地での再整備は家屋などが密集し困難なため、約200㍍西側でJR東日本などが所有する用地に移設する。

 新しい駅にはエレベーターを設置してバリアフリー化を図る。エレベーターは改札とホームを結ぶ設備と、地上部と南北自由通路を結ぶ設備を2基ずつ設ける計画。仙台方面(上り)のホームと石巻方面(下り)のホームは分けて整備する。

 地域住民との意見交換によって、地元の学生らの作品などを展示できる「小さな美術館」としての機能を自由通路に設けることや、大きな窓を盛り込む方針。また住民説明会では、南北方向それぞれの利用者に配慮し、券売機を通路の中央部に配置することを望む意見が出ている。

 駅周辺の整備では、駐輪場(北側280台・南側250台)や車両乗降場(北側に福祉車両含む5台程度)を整備する。

 併せて、現駅舎の西側を流れている水路の暗渠化と、歩道など道路整備(延長約340㍍)も実施する。水路は暗渠化によって断面を約15平方㍍確保し、流量を既存の約16立方㍍/秒から約22立方㍍/秒に増やす。

 今後、詳細設計などを進めて来年度末にも水路暗渠化から着工する。線路下で作業時間の制約を受ける工事があるため工期は約6年を見込み、32年度ごろに終える予定だ。おおむね完了した時点から、新駅と駅周辺施設の工事を3年程度かけて行い、34年度ごろの新駅供用を目指す。その後に道路整備と現駅舎の撤去を3年程度かけて施工する。

 新駅の基本設計はJR東日本建築設計が作成し、このほどまとまった。また 仙台市発注の駅周辺施設予備設計は玉野総合コンサルタント(現・日本工営都市空間)、同詳細設計は三協技術が担当した。

 すでに支障物の移設に着手済みで、仙台市発注の汚水管移設工事は新和建設、仙台市水道局発注の配水支管移設工事は坪田工業がそれぞれ担当。

 

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