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2026-04-13# 物件(仙台圏)

日本貨物鉄道/仙台貨物ターミナル駅の移転/26年度から建築工事が本格化/北側のアンダーパスは施工中

 仙台市宮城野区宮城野3丁目にある仙台貨物ターミナル駅の敷地に、宮城県が広域防災拠点整備事業を立案したことを受け、JR貨物は同駅を宮城野区岩切および燕沢地内の国道4号北東側で、JR東北本線とJR東北新幹線の線路に挟まれた敷地約22・6㌶に移転する。

 既存のターミナル駅と異なりコンテナホームを挟む両側に着発線を配置し、列車が着発線に到着した直後にこの線路上の列車から直接コンテナの積卸し作業を行い、そのまま列車が出発するE&S方式(着発線荷役方式)を取り入れた駅とする。

 もともと農地だったため、全体を地盤改良した上で約1・5㍍嵩上げする。敷地北東部には総合事務所、通運事務所、貨物上屋(積替ステーション)、鉄道倉庫といった建屋群と防災調整池を設ける。敷地の中央部にはコンテナホーム3面と貨車検修庫を配置。国道4号を挟む敷地南東部には防災調整池などを整備する。

 また、敷地北側に周辺農地への往来のため県道今市福田線と並行するように線路をアンダーパスする道路を設けるほか、国道4号南西側にある仙台総合鉄道部と行き来するため盛土の国道4号をアンダーパスする函渠も整備している。

 地盤改良と造成は、国道4号を挟む南西側と防災調整池の第1工区、中央部の第2工区ともに西松建設で完了した。北東側の防災調整池を含む第3工区は仙建工業が施工中で11月ごろ竣工予定。

 第2工区と第3工区の境界を通る旧市道余目高江線に近接する薄ヶ沢用水路の暗渠化はJR東北本線近接部をJR東日本(東北建設プロジェクトマネジメントオフィス、以下PMO)発注で仙建工業が施工。今月にも完成する。国道4号下の函渠は奥村組が施工した。

 敷地北側で今市福田線の南側に並行するようにJR東北本線をアンダーパスする道路は、トンネル部が延長37㍍でHEP&JES工法を採用。JR東日本(東北建設PMO)発注により鉄建・フジタJVが施工している。前後の明かり区間はJR貨物発注で鉄建が施工中。接続道路となる線路西側の一部(南側)は隣接する仙台市岩切山崎今市東土地区画整理事業の組合発注でフジタ・鉄建JVが担当。アンダーパスは27年秋ごろの供用を予定する。

 北東側で先行着手する建築物群を見ると、総合事務所が延べ約1900平方㍍、貨物上屋が延べ約1500平方㍍、コンテナ検修庫が延べ約600平方㍍、フォークリフト検修庫が延べ約200㍍など総延べ約4800平方㍍の規模。構造はS造が主となる。28年6月ごろまでに順次完成を目指す。工事は建物ごとに発注する方針。

 敷地中央部に設ける貨車検修庫の建屋も26年度をめどに工事を発注する計画。敷地北東側に整備する通運事務所と鉄道倉庫の工事については、発注時期が未定。

 また、線路や電化柱の一部は完成済みで、今後は電気関係や信号・連動装置の設置も進めていく。国道4号の南西側にある北田踏切の改良にも今後着手する。

 JR貨物の担当者は「引き続き、周辺住民や地権者の利用に関わる工事もあるので、しっかり調整しながら慎重に事業を前に進めていきたい」と話す。

 なお、現ターミナル駅の既存施設撤去工事は、移転後に県が主体で実施予定。

 

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