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2023-04-19# 物件(仙台圏)

県仙台振興/処分場周辺の水利施設整備/23年度は基本設計を発注/大和町の小西川沿いの構造物3件改修へ

宮城県仙台地方振興事務所は、大和町の鶴巣地区で堰2カ所、掛樋1カ所をそれぞれ改修するため、本年度で基本設計に着手する。発注見通しの案件名はそれぞれ「幕柳(まくやなぎ)堰改修構想設計業務」「鳥屋堰改修構想設計業務」「幕柳掛樋改修構想設計業務」の3件。

これらの事業は、処分場周辺地区環境整備事業で行われるもの。宮城県環境事業公社が大和町に整備を検討し現在、基本設計を進める新産業廃棄物最終処分場の立地に向けて、地元住民と取り交わした協定に基づく業務となる。このうち幕柳掛樋と鳥屋堰の改修は町からの受託事業。

3つの構造物は、町を流れる小西川沿いに位置している。いずれも水利組合が管理している。

それぞれの事業概要を見ると、幕柳堰は、老朽化のため全面的に改修し、現在の構造からゴム堰に変更する方針。2023年度は地質調査や概略設計、河川協議を行う。発注見通しを見ると、5月にも発注する予定で、期間は9カ月間。この業務に係る概算事業費は1000万円。

鳥屋堰も老朽化が進んでいることから、現在のゴム堰本体と機器の更新を行う。当該エリアは河川の改修計画があるため、これと並行して行う。23年度は8月にも発注し、期間は6カ月間、同事業費は600万円。

幕柳掛樋は、小西川を低い位置で横断しており、増水した際に川の流れを阻害してしまうことから、構造の変更と架け替えを行う。23年度は地質調査と概略設計を行う。5月に発注する予定で、期間は9カ月間。同事業費は600万円を見込む。

計画では、3件とも設計を2カ年で実施し、25年度からの工事着手を予定している。

 

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