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2025-07-07# 物件(大崎・栗原)

大崎市/田尻地区公営住宅の統合建替/横須賀団地に60戸を集約/来年度にもPFIなどの検討に着手

大崎市は、田尻地区にある7カ所の公営住宅を1カ所に集約する方針だ。このほど取りまとめた第2次公営住宅等長寿命化計画に盛り込んだ。実施に当たってはPFI/PPPの導入に向けた検討を来年度から3カ年ほど行って計画を立てる予定。

対象となる団地は全てW造平屋建て。東新町住宅が11棟11戸、西牧目住宅が12棟12戸、西沼部住宅が8棟8戸、東沼部住宅が10棟10戸、通木住宅が3棟3戸、横須賀住宅①が15棟65戸、春日住宅が5棟22戸。

最も新しい春日住宅で建築から約45年、横須賀住宅①が築50年余り、ほか5カ所はいずれも築60年ほど経過している。間取りは春日住宅が3DKで、戸当たり延べ面積は50平方強。ほか6カ所はいずれも2~3Kで、延べ面積は戸当たり30平方㍍程度となっている。

これら7カ所を横須賀住宅に統合し建て替える。統合する戸数は、東新町6戸(用途廃止5戸)、西牧目6戸(同6戸)、西沼部4戸(同4戸)、東沼部3戸(同7戸)、通木3戸、横須賀①29戸(同36戸)、春日9戸(13戸)で、計60戸分。

整備時期は2027~37年度の間に実施予定。ライフサイクルコストは年間1445万円を試算している。横須賀住宅の所在地は田尻地区中心部の北側に当たる大崎市田尻沼部新寺前15で、敷地面積は1万1598平方㍍(横須賀②住宅を含む)となっている。

公営住宅等長寿命化計画は、1955年からのおおむね10年間に大量に供給された公営住宅ストックが更新時期を迎え、効率的・効果的なストックマネジメントが求められていることから、修繕や建替といった活用手法を定めて更新コスト削減と事業量の平準化を図ることを目的とする。計画期間は2020年度から29年度までの10年間で、5年ごとに見直す。

なお田尻地区にはこのほか、築30年ほどの横須賀②住宅(W造2階建て、4棟8戸、3LDKで戸当たり延べ約75平方㍍)、2014年度に建設した災害公営住宅の沼部住宅(W造平屋および2階建て、3棟5戸、3Kと3DKで戸当たり延べ54~74平方㍍)がある。これらは引き続き計画的な維持修繕に努める。

 

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