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2025-08-08# 物件(大崎・栗原)

栗原市・登米市/上水道緊急時連絡管の整備/高橋測量設計と北水コンサル/延長約525m、両市で設計を委託

宮城県北で隣り合う栗原市と登米市は、災害時などで相互に水道支援を行うための緊急時連絡管の整備を計画し、両市で設計を委託している。栗原市は高橋測量設計事務所、登米市は北水コンサルタントが担当しており、履行期限は栗原市が8月29日、登米市が9月30日。

2025年1月31日に宮城県の仲介で結んだ「水道事業における安定的な水供給に向けた相互連携協力に関する協定」に基づくもので、各市が保有する水道管同士をつなぐ緊急時連絡管を2カ所新設する。

緊急時連絡管は、栗原市新田沢地区~登米市刈又沢地区の約353㍍と、栗原市下田地区~登米市寺志田地区の172㍍。栗原市では新田沢地区約300㍍と下田地区約100㍍を、登米市では刈又沢地区の53㍍と寺志田地区の72㍍の布設を行う。配水管はφ100㍉㍍(DCIP―GX)。通常時は仕切弁で閉めており、緊急時に開放する。

1戸4人を1件として、栗原市側から登米市には1日当たり最大636件、登米市側から栗原市へは1日当たり最大473件分を送水できる。

設計後は、2026年度で連絡管の工事に着手し、27年度で表層の舗装復旧を行うなど完了する予定。

協定の有効期間は、締結日から26年3月31日まで。その後協定実施期間は1年ごとに更新する。

協定は両市が①緊急時連絡管の整備・緊急時連絡管を介した災害時の応援②資機材などの相互融通・共同調達③研修などの技術継承・人材育成・組織力強化―などで相互に協力し連携することで住民へのサービス向上を目指している。

先月16日には、登米市主導で大規模地震の影響で県大崎広域水道からの共同受水地点に至る水管橋が破断し、瀬峰地区の一部が断水したという想定で給水訓練を行っている。

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