2025-08-21# 物件(大崎・栗原)
加美町/中斎橋の詳細設計を委託/架け替えも視野に検討を詰める
加美町は、「令和7年度中斎橋橋梁詳細設計業務」を協和コンサルタンツに委託している。2023年に点検した結果を基に橋梁長寿命化を図るもので、総合的な判定区分はⅢとされている。本業務で現橋梁の修繕か、架け替えるかを決める。
6月9日に指名競争入札を行っており、1950万円で決定した。予定価格は2985万円、最低制限価格は1492万5000円だった。入札者は協和コンサルタンツのほか、佐野コンサルタンツ、復建技術コンサルタント、大江設計、仙台土木設計、アジア航測、国際開発コンサルタンツ。明治コンサルタントと東日本総合計画の2社は辞退した。
中斎橋は町道多田川・黒松線にある多田川を渡る橋で1965年に築造。起点側は加美町下多田川松久保一番地内、終点側は加美町下多田川小山前一番地内に位置する。橋長25・3㍍、全幅員3・3㍍の3径間コンクリート橋
調査により、床版の一部抜け落ち、橋台や橋脚のひび割れが確認された。コストと安全性を検討し、補修か架け替えするかを決める。そのため本業務では両方の手法を想定して概算事業費などを示してもらう。履行期限は2026年3月31日まで。工事は27年度以降に行う予定だ。橋梁長寿命化修繕計画・個別計画によると見込対策費用は1億1000万円程度を想定している。
仮に架け替えを行う場合、代替路となる橋梁が付近にあることから、現橋を撤去した上で同じ位置に新設する見通し。
なお、同町で修繕計画を有している橋長15㍍以上の橋梁は中斎橋を含め3橋。このうち日照橋(橋長27㍍の鋼橋)は本年度に工事を発注するとし、あす(22日)指名競争入札を行う。小田刈橋(橋長68㍍の鋼橋)は28年度以降に工事を予定する。このほか橋長15㍍未満でⅢ判定が10橋あり、本年度3橋、26年度4橋、27年度3橋の工事を計画している。