2025-09-05# 物件(大崎・栗原)
県王城寺原/花川ダムに砂防機能付加を検討/調査を委託/堤高26m、堤頂長76mのコンクリートダム
宮城県王城寺原補償工事事務所は、王城寺原演習場内を流れる花川にある花川ダムに砂防機能を付加するため、復建技術コンサルタントに堆砂状況の調査を踏まえた対策工としての改修工事の検討を委託した。
色麻町王城寺の演習場内にある花川ダム(花川貯水堰堤工)は1965年度に竣工した、堤高26・4㍍、堤頂長76・5㍍のコンクリートダム。利水施設として用いられている構造物だが、近年は堆砂対策の必要性が高まっていることから砂防機能を付加するための改修を立案した。利水ダムに砂防機能を付加する改修工を施す事例は珍しいという。
委託している業務内容は、堆砂状況の確認と、対策工事の方針を検討する。測量業務として現地測量、3級基準点測量9点、4級基準点測量20点、3級水準測量1㌔㍍、路線測量は中心線測量・縦断測量・横断測量・線形決定が各900㍍のほか地形図作成0・164平方㌔㍍を含む。設計業務としては除石・土砂撤去等設計2施設、河川協議資料などの作成を行う。履行期限は2026年3月10日。
花川ダムの下流(東側)にある七草原砂防ダム、花川台砂防ダムについても測量の対象とする。なお入札は6月に行い、3社が参加し1453万2000円で復建技術コンサルタントに決定している。
先立って23年度に発注した、花川流域の航空レーザー測量、流出解析、計画基本土砂量の設定など土砂の発生源について調査する「花川砂防工全体計画調査業務」は朝日航洋(現・エアロトヨタ)が担当している。