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2025-11-10# 物件(大崎・栗原)

大東建託/大崎市古川に福祉施設2棟建設を施工/県内初の自社運営施設、総延べ約1500㎡

 大東建託(東京都港区港南2の16の1 竹内啓代表取締役社長執行役員CEO)は、大崎市古川に(住宅型)有料老人ホーム「ソエルガーデン古川」と障がい者グループホーム「パートナーガーデン古川」の建設を計画し、岩渕建築設計事務所(大崎市)の設計、宮城野ハウステック(柴田町)の施工で月内にも本体着工する。同社による福祉施設の着工は県内初となる。

 事業のスキームは、大東建託がオーナーから土地を借りて建物を建設する。施設の運営はグループ会社のケアパートナー(東京都港区 髙山尚弥代表取締役社長)、建物管理は大東建託パートナーズ(同 松本與喜代表取締役社長)が行う。

 施工地は国道4号沿いの古川稲葉1の145の1ほか地内の敷地約2000平方㍍。ともにW造2階建てで、延べ999・01平方㍍の住宅型有料老人ホームと延べ498・92平方㍍の障害者グループホームを新築する。

 付近にはケアパートナーが運営するデイサービス「ケアパートナー古川」も所在し、施設間の連携も取りやすい立地だ。有料老人ホームの個室数は34室。グループホームは個室20室、短期入所室2室の計22室となる。

 室内は、賃貸住宅の供給を得意とする大東建託ならではの木目柄を基調とした落ち着きのある雰囲気で、地域に溶け込み、住む場所として入居者に安心で快適な暮らしを提供する。

 今回、設計を担当した岩渕建築設計事務所の岩渕学建築士は「大東建託の意向に寄り添いながら、現場に合わせた構造計算や農地転用などの実施設計を行った。安心・安全な施設として多くの方に利用してほしい」と期待を込めた。

 大東建託流通開発仙台支店の渡邊悠支店長は、自身も家族が国指定の難病である多系統萎縮症を患っており、施設に身内を預ける立場を経験している。その上で「業界ナンバーワンの管理戸数を有する大東建託グループが、グループの総力をもって運営から建物管理まで行うという圧倒的な安心感が強みだ」と自信をのぞかせる。

 また、今回の案件を担当した同支店法人営業課の佐藤真生さんは、大崎市の出身で一昨年まで栗原市の地域おこし協力隊として活躍してきた。佐藤さんは「健常者や障害者、医療行為が必要な方であろうとも、分け隔てなく〝住む場所〟を探せることが大切で、そこが賃貸住宅に強い大東建託の魅力」と話し、初めての受注案件が地元・大崎市の地域貢献にもつながった喜びを噛み締めた。

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