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2023-04-21# 物件(大崎・栗原)

東北整備局仙台/大崎市中山平・R47の線形改良/PC上部工を年内入札へ/橋長159m、幅員12mで張出架設

東北整備局仙台河川国道事務所は、大崎市鳴子温泉の中山平地区を通る国道47号の線形改良事業で、本年度は大谷川を跨ぐ中山平大橋(仮称)のPC上部工をWTO対象で第3四半期に入札予定のほか、道路改良工事1件を発注する。

宮城県と山形県を結ぶ幹線道路だが、中山平地区の現道は勾配の差がありカーブも続き、冬期は事故が多発している。そのためJR陸羽東線中山平温泉駅の西側でカーブしている区間を対象に、現道南側に直線的な道路形状で改良する。

事業場所は大崎市鳴子温泉川端ほか地内となり、事業延長は約1・2㌔㍍。現道の南側を流れる江合川支川・大谷川を2度跨ぐことから、中山小学校跡地を挟んで東側に中山平大橋、西側にも橋梁を新設する。道路設計は構研エンジニアリング、橋梁設計はドーコンがまとめた。

中山平大橋は、橋長159㍍、幅員12㍍のPC2径間連続ラーメン箱桁橋。P1~A2で大谷川のほか、国道47号に接続する市道川端南原線上にある既存のやまびこ橋の上部を交差する形状となる。そのためP1~A2の支間長が長くなる。架設工法は張出架設を想定している。A1・A2橋台は金原土建、P1橋脚は菅甚建設が施工した。

発注見通しによると、主要資材は生コン約2900立方㍍、鋼材が棒鋼約480㌧、PCケーブル約130㌧。工期は約25カ月。概算工事規模は15億~30億円。発注に際しては「国道7号川袋川橋上部工工事」(秋田県にかほ市)および「国道121号水門橋上部工工事」(福島県下郷町)との一括審査方式を予定している。

なお西側の橋梁は、橋長31㍍の単純PCコンポ桁橋。下部工は23年度以降に発注する。このほか本年度は、概算1億~2億円の「中山平地区道路改良工事」を6月にも公告予定。盛土約3500立方㍍、遮水シート約2000平方㍍、擁壁工一式の内容で、工期は約6カ月。

 

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