2023-09-15# 物件(石巻・気仙沼)
東北整備局塩釜港湾・空港/石巻港区の耐震岸壁細部設計/27日まで参加表明受付/雲雀野地区に12函の整備を想定
東北整備局塩釜港湾・空港整備事務所は14日、仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区の耐震強化岸壁新設に向けたケーソン細部設計を公告した。
件名は「仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区岸壁(マイナス12㍍)細部設計」。履行確実性評価型の総合評価落札方式。発注者指定型のBIM・CIM適用業務。
参加資格は港湾空港関係の建設コンサルタント等A等級。参加表明書は今月27日まで、技術提案書等は10月23日まで受け付ける。入札書の提出期限は11月6日、同9日に開札する。
本年度に事業化した石巻港区の耐震岸壁は、石巻市潮見町地内の雲雀野中央埠頭北側で、東西方向に延長約240㍍、水深12㍍で設ける。計画によると、ケーソンは岸壁部標準函12函を整備。構造は斜路式で、幅は最大25㍍~最小11㍍、高さは最大17㍍、重量は最大3000㌧。
業務内容は、細部設計として設計条件設定、設計波の算定、配筋計算、数量計算など。履行期限は2024年2月29日。
耐震岸壁としての基本的な検討は、仙台港湾空港技術調査事務所が発注した「雲雀野地区港湾施設機能強化検討業務」で、沿岸技術研究センター・ニュージェックJVが担当している。
当初発注見通しには、事業の初弾工事となる海上地盤改良を予定していた。しかし、改良材を砂系とするかセメント系とするか確定しておらず、仮にセメント系材料による改良が必要と判断した場合、施工時期は5月~9月ごろに制約を受けることから発注時期は流動的な状況。
また同事務所は14日、関連して「公有水面埋立承認願書作成業務」も公告した(開札は11月9日)。
なお岸壁の背後地については、宮城県石巻港湾事務所が地質調査業務の入札手続き中で、今月21日に開札する。