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2024-03-25# 物件(石巻・気仙沼)

宮城県/石巻東部浄化C・処理方式の変更設計/日水コンに委託/震災による土地利用変化に対応

宮城県は、「石巻東部浄化センター水処理方式変更詳細設計業務委託」を2月15日に開札した結果、1落の6000万円、総合評点83・40(価格点14・90+価格以外の評価点68・50)で日水コンに決めた。

入札には同社のみが参加。予定価格は6067万3000円、調査基準価格は4827万9000円だった。

石巻市魚町1の1の1に所在する石巻東部浄化センターに関して、北上川下流東部流域下水道全体計画に基づき、現行の純酸素活性汚泥法から標準活性汚泥法に変更するための詳細設計を実施する。

同浄化センターは近隣に水産加工場が集積しているため、流入BODが高い地域特性を踏まえ、酸素活性汚泥法を採用していた。東日本大震災で周辺の土地利用が変わったことなどから、流入する水量減少と水質低下という傾向が見られるため、今後は標準活性汚泥法でも対応できると判断し、全体計画を変更している。

変更計画によると、標準活性汚泥法に切り替えた2026年の目標年次で、計画汚水量1万5755立方㍍/日最大(計画処理能力1万6600立方㍍/日)とする。

業務内容は、既存の酸素活性汚泥法に対応する反応タンク・酸素発生装置・2系最終沈殿池掻寄機の撤去設計。標準活性汚泥法に応じた反応タンク・脱臭設備・エアフィルター室・電気室・送風機・返送汚泥ポンプ・中央監視の新設設計。2系最終沈殿池掻寄機の更新設計など。主に電気・機械設備の設計となり、反応タンクと送風機室は建築設計を含む。また最終沈殿池、反応タンクの躯体に係る土木設計も行う。

履行期間は9月30日。業務では概算工事費を算出し、それを受けて工事時期も調整していく。

 

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