2025-08-27# 物件(石巻・気仙沼)
整備局仙台/石巻河南道路の整備計画/終点側から改良工事進む/225mの広渕高架橋は今後詳細設計
東北整備局仙台河川国道事務所が取り組む国道108号石巻河南道路の整備が本格化している。本年度は終点側の改良工事を進めるとともに、道路や構造物の設計、用地取得などを展開する。
石巻市内を通過する石巻河南道路は全長約7・8㌔㍍。現在の国道108号は旧河南町中心部で幅員が狭い区間や直角に曲がる交差点があることなどから、現道拡幅とバイパス化でスムーズな交通確保と安全性向上を図る。設計速度は全体を通して60㌔㍍/時。総事業費は約210億円。
起点は三陸自動車道・石巻河南ICに近い石巻市蛇田地内。ここから西進して県道河南石巻港インター線と交わる畳石交差点付近まで延長約2・1㌔㍍は現道を4車線(幅員22㍍)に拡幅する。一部、起点側で県道石巻鹿島台色麻線との交差点付近は現道北側に道路を新設する。
畳石交差点周辺から西側は、終点の石巻市北村地内まで延長約5・7㌔㍍にわたりバイパス区間として盛土主体で道路を新設する。2車線で幅員は8・5㍍。盛土高は5~10㍍を確保し、2段盛土となる終点側に向かって徐々に高さを増していく。終点側はもともと農地で軟弱地盤のため、おおむね全範囲で載荷盛土や中層混合処理、一部は深層混合処理など何らかの地盤改良の実施を想定する。
主な構造物は、バイパス区間に橋梁6本を架設。ボックスカルバート(5000㍉㍍×4000㍉㍍)は8基程度を計画。事業全体の土量は数十万立方㍍を必要とする見通しで、他事業からの転用や購入など調達手段を検討している。
道路予備設計は建設技術研究所が担当した。道路詳細設計は、終点西側の高盛土区間で終点部から延長約1・3㌔㍍と、東側に続く延長約1・5㌔㍍の業務はともに復建技術コンサルタントがまとめた。畳石交差点前後区間の延長約2㌔㍍は片平新日本技研が担当。
地質調査(21年度・8カ所)は復建技術コンサルタント・ダイワ技術サービスJV、地盤解析(21年度)は大日本ダイヤコンサルタントがそれぞれ担当。ことし2月に開札した終点側の地盤改良に向けた解析や設計は復建技術コンサルタントが実施している。
◎橋梁はいずれも杭基礎・3号橋除き詳細設計進む
橋梁(いずれも仮称)の計画を見ると、軟弱地盤のためほとんどが杭基礎を採用。有効幅員8・5㍍(全幅9・5㍍)で整備する。
1号橋(新赤井堀橋)は石巻市須江および東松島市赤井の市境部で市道と排水路を跨ぐ橋長47㍍の鋼単純鈑桁。詳細設計はオリエンタルコンサルタンツ。
2号橋(赤井橋)は旧河南地区中心部の東端に当たる石巻市広渕地内で国道108号などを跨ぐ橋長92㍍の鋼単純箱桁。橋脚は1~2基が見込まれる。詳細設計はエイト日本技術開発。
3号橋(広渕高架橋)は石巻市広渕で東北農政局が建設中の広渕沼機場付近に設け、県道河南登米線と水路などを跨ぐ橋長225・5㍍の鋼連続箱桁として計画する。予備設計はオリエンタルコンサルタンツ。修正設計は6号橋の設計業務でエイト日本技術開発が行っている。詳細設計は未発注。
4号橋(米ケ崎橋)は石巻市広渕米ケ崎地内で市道と排水路を跨ぐ橋長69㍍の鋼単純箱桁。詳細設計は復建技術コンサルタント。
5号橋(新泉沢橋)は石巻市広渕新泉沢地内の国道108号に近接する東側で、水路と市道を跨ぐ橋長29㍍のPCポステンコンポ桁橋。詳細設計は復建技術コンサルタント。
6号橋(北村橋)は石巻市北村地内で国道108号に近接する橋長30・5㍍のPCポステンコンポ桁。詳細設計はエイト日本技術開発。
現在、昨年度に発注した初弾工事で、終点部の現道分岐部で畦畔改良や工事用道路などを整備する「広渕地区道路改良工事」を丸か建設が9月までの工期で施工中。2件目で中層混合処理などを実施する「広渕北地区道路改良工事」は武山興業が10月までの工期で担当している。
発注見通しによると、12月ごろに道路土工、地盤改良、擁壁工を行う土木工事2件を公告予定。「七工区西地区道路改良工事」は概算1億~2億円。「北村地区道路改良工事」は概算2億~3億4000万円。ともに工期は約10カ月。今後も終点側および橋梁などの構造物から工事を展開していく方針だ。