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2024-03-27# 物件(大河原)

大河原町/にぎわい交流拠点の整備/4月にも初弾造成工事を発注/約5・5haを3工区に分けて整備へ

大河原町は、白石川右岸河川敷等整備事業の一環として進めている、にぎわい交流拠点整備の初弾造成工事の発注を4月にも予定している。入札方式は未定。2024年度当初予算では同工事などに1億5400万円を措置した。

この事業は、17年度から宮城県との共同事業として取り組んでいるもの。これまで、河川敷等約12・1㌶を都市公園「おおがわら千本桜スポーツパーク」として位置付けて整備しており、▽サイクリング・ウォーキングロード▽OGAWARA MTB S─PARK(スパーク)▽ドッグラン▽芝生広場▽パークゴルフ場─の供用が開始している。

にぎわい交流拠点は第Ⅱ期整備として町が行うもの。JR東北本線白石街道神谷踏切~大河原大橋までの河川敷約5・5㌶を対象に、年間イベントの開催や町民の健康増進につながるスポーツ空間などを整備し、複数の施設を設置する計画。22年度に完成した「おおがわら千本桜スポーツパーク」を活用してまちづくりに資する機能拡充を進めるとともに、「一目千本桜」の情報発信や伝承を行うための空間として、スポーツパーク内に整備する。

取り付け道路整備を含めた造成工事は24~25年度の2カ年で、計3工区に分けて進める。計画では河川側の敷地を堤防に合わせて約4㍍嵩上げする。盛土に合わせて、ボックス設置や用水路整備も実施。また、盛土には国や県の工事で発生した残土を使用する。23年度から用地取得や造成および道路などの実施設計をオオバが行っており、造成後の25年度に調整池、26年度に建屋などの着工、27年度までの施設完成を目指している。

施設は、官民連携手法の導入を検討している。スポーツ施設と建屋に関する詳細やおおがわら千本桜スポーツパーク全体の維持管理・運営を民間に任せる方針。現在、建設技術研究所が導入可能性および手法を調査中。調査結果を経て、官民連携アドバイザリー業務を6月に発注する予定としている。新年度予算には、同業務に2000万円を確保した。

敷地内には▽多目的広場▽遊具広場▽フットサルコート▽バスケットコート▽スケートパーク▽調整池▽駐車場(約200台)─を整備する。建屋は平屋建て、100平方㍍規模を想定し、施設内にはカフェや自転車等のレンタルスペース、伝承設備、トイレを備える見込み。

 

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