2025-05-19# 物件(大河原)
七ヶ宿町/七ヶ宿中改築の基本計画・設計/プロポーザルへ6社指名/上限は校舎5000㎡、体育館1400㎡で計画
七ヶ宿町は、七ヶ宿中学校の改築に係る「基本計画・基本設計業務」の指名型プロポーザルについて、6社を指名した(業者名は非公表)。
今月16日に実施要領を公表した。技術提案書の作成に対する質問は5月23日まで受け付ける。技術提案書等の提出は6月18日まで。提案ポイントは「土地利用計画・配置計画に対する提案」「教育方針をふまえた建築計画の提案」。ヒアリング、プロポーザル審査は同24日に行う。選定結果は同30日に通知予定。
資格要件は宮城県の建設関連業務の指名競争(業種=建築設計)または七ヶ宿町測量・コンサル等及び物品製造等の入札参加資格者。県内に本社、支店、営業所を有する業者で、委託上限額は4500万円。
業務のうち基本計画では▽配置計画案の検討▽学校建設のコンセプトの検討▽必要諸室面積の検証およびゾーニングの検討▽事業スケジュールの検討、管理▽計画書作成▽現況測量▽地盤調査―などを行う。業務委託期間は基本計画が10月31日、基本設計は2026年3月25日までを予定している。
瀬見原1地内にある七ヶ宿中学校は1978年度に関中学校として開校後、97年度に湯原中学校と統合し現校名となった。老朽化に対応する観点から2020年度に策定した「七ヶ宿町学校施設等長寿命化計画」(担当=オオバ)で改築を決めた。
七ヶ宿中学校と隣接する町民グラウンドを合わせた敷地面積3万4285平方㍍に、修業年数9年の義務教育学校を新設する。文部科学省の補助金を活用する上で算出した新設建物の上限規模は校舎が延べ5000平方㍍、体育館が延べ1400平方㍍。いずれも2階建てで、主要構造は未定としている。
24年度までにまとめた基本構想(担当=松下設計)によると、小・中学校を合わせた児童・生徒数は今後5年間、同水準で推移して28年度に70人を超える見込みで、学級数は最低11室(普通9、特別支援2)が必要と試算。
今後、25年度に基本計画と基本設計、26年度に実施設計の流れ。27年4月から30年9月で校舎建設を予定し、引越後に既存中学校校舎を解体する。解体後は体育館を新設し、完成後に既存を解体する。体育館の解体完了は30年度を見込む。解体設計は別途発注予定。新校舎や新体育館の完成までは既存施設を活用し、仮設施設を使用せず建設コストの抑制を図る。統合後の七ヶ宿小学校の解体および利活用の有無は今後検討する。建設に際して文科省や環境省、内閣府からの補助金活用を検討している。