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2025-07-16# 物件(大河原)

県大河原土木/村田町・関場道路の詳細設計を委託/県道の円滑走行へ橋梁前後約1kmが対象

宮城県大河原土木事務所は村田町に新設する関場橋(仮称)につながる「関場道路」の詳細設計について6月26日に入札を行い、1落の1620万5000円で復建技術コンサルタントに決めた。評価値は109・77(価格点49・27+価格以外評価点60・50)。

村田町内を南北に貫く幹線道路の県道亘理大河原川崎線のうち、町南部の関場ほか地内では同路線に並行して流れている荒川を跨ぐ橋梁(元堰場橋)付近がクランク状で、大型車の対面通行が課題となっていた。

線形不良と幅員狭小な箇所を解消する取り組みの一環で関場橋を新設する。設置場所は沼辺中原地内。過年度に実施していた橋梁予備設計によると延長40㍍の鋼橋で計画する。

今回は関場橋と接続する道路詳細設計Aをまとめる。範囲は1・082㌔㍍。内訳は村田町で施工中の町道高田関場線とのT字路を直進し、関場橋までの808㍍と橋を渡った先の274㍍。平面交差点詳細設計は橋梁付近の1カ所をまとめる。履行期限は2026年1月30日。

橋梁予備設計は復建調査設計、地盤解析は応用地質・東北ボーリングJVが担当した。橋梁詳細設計は早ければ26年度から作成したい考え。

町道高田関場線は、村田町役場前を通る城山通り終点部のT字路を直進する道路で、今回新設する道路と並行して町が整備を進める方針。高田関場線から関場橋に至るまでの道路を沼辺足立(あしたて)幹線として都市計画決定している。

また城山通りは県大河原土木事務所が別事業で進行中の都市計画道路小池石生線に県道岩沼蔵王線を挟んでつながる。県道亘理大河原川崎線沿いには多数の工業団地が存在することから、一連の整備により物流車両の円滑な走行が期待される。

なお関場道路詳細設計の入札には、落札者と地清建設企画、東北開発コンサルタント、北振技研、サトー技建、佐野コンサルタンツ、センソクコンサルタント、三協技術、東北構造社が参加。予定価格は2017万2000円、調査基準価格は1620万3000円だった。

 

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