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2024-02-07# その他

宮城県/24年度当初予算案を公表/普建費は1165億余/県民会館複合施設に394億余の債務負担

宮城県は6日、村井嘉浩知事が記者会見を開き、2024年度当初予算案を発表した。「宮城の将来像」の実現へ向け、富県躍進の取り組みを推進していく。

予算編成の基本的な考えは、半導体受託製造企業(JSMC)の新工場の円滑な建設・操業をはじめ、後工程企業や関連サプライヤーの進出支援の取り組みによる半導体産業の集積・振興を促進する。また防災・減災に向けた対策へ適切な予算を措置し、大規模化・多様化する自然災害から県民の命と暮らしを守るめの災害に強い県土づくりを重点的に推進するなど、5つの「政策推進の基本方向」を基に予算化した。

村井知事は、24年度予算を『次代への連綿予算』と銘打ち「DX推進や半導体関連など、単年度では終わらず、次の世代につないでいくための布石となる配分とした」と述べた。

一般会計は13年連続で1兆円を超える1兆0238億1300万円。23年度当初に比べて5・1㌫減となった。このうち震災対応分は177億3000万円で、同20・9㌫減少した。

特別会計は4514億3800万円で、同1・7㌫の増。準公営企業会計は26億8400万円で、同59・7㌫の大幅減。公営企業会計は417億8200万円で、同8・7㌫の増。全会計総額では1兆5197億1600万円で、同3・1㌫の減となっている。

投資的経費は1239億8200万円とし、23年度当初比1・1㌫の増額となった。このうち普通建設事業費は、道路や河川の整備に加え、岩沼警察署の新庁舎や美術館リニューアルに要する経費などが予算化され、同4・2㌫増の1165億7895万8000円。災害復旧費は75億2346万円で、同30・8㌫の減となったが、一昨年7月に発生した大雨被害からの河川等の復旧費を計上している。

建設事業を見ると、県民会館・NPOプラザ複合施設整備に3億7060万円を付け、債務負担行為に394億5900万円を設定した。仙台市宮城野区宮城野2丁目の仙台医療センター跡地に移転する計画で、規模は延べ2万9244・88平方㍍を想定。設計は石本建築事務所がまとめており、6月末が履行期限。

また、仙台市宮城野区田子に集約する高等技術専門校再編整備費に10億1800万円、債務負担行為に55億2900万円を設定した。基本・実施設計は久米設計が担当しており、履行期間は25年1月31日まで。

福祉関連では、仙台圏の4病院再編に係る仙台医療圏地域医療構想推進費に1972万3000円を計上したほか、特別養護老人ホーム建設等支援費に11億5250万円を措置した。内訳は老人ホーム建設支援費が7億5750万円、老人ホーム等大規模改修支援費が3億9500万円。

土木関連予算には、新・災害に強い川づくり緊急対策費(公共事業)に5億6700万円、土砂災害対策費(公共事業)に21億1659万円を計上している(詳細は後日掲載)。

 

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