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2023-07-19# 物件(仙台圏)

塩釜市/仙台市と共同事業・水道施設の基本計画4件/いずれも申請は8月1日まで/単独の送水管・受水施設を整備へ

塩釜市は、隣接する仙台市との共同浄水場建設を計画しており、18日に単独送水管と同受水施設の基本計画策定に向けた事後審査型の一般競争入札4件を公告した。いずれも参加申請は8月1日まで、入札は翌2日の13時30分から順次行う。

参加資格は、宮城県内に営業所などを有し、2023・24年度の塩釜市指名競争入札参加資格において土木関係建設コンサルタント業務部門「上水道および工業用水道」に登録されていることなど。

塩釜市は仙台市の大倉川からの取水・導水施設を仙台市と共同利用しており、仙台市の国見浄水場から、塩釜市梅の宮浄水場まで単独送水管で原水を引いている。それぞれの施設が稼働開始から約60年が経過して更新期を迎えたため、20年11月に将来的な水運用について決定。仙台市の国見・中原浄水場と梅の宮浄水場の共同化整備に乗り出し、21年3月に共同浄水場整備計画策定の覚書を締結、23年4月に整備に関する基本協定を結んだ。

3つの浄水場を統合した新たな浄水場は仙台市青葉区芋沢中原地内に整備し、国見浄水場まで送水する。塩釜市は国見浄水場から梅の宮浄水場までの送水管と、同浄水場を受水施設に整備する。

浄水場の新築や送水管の更新・改修などを含む整備には概算で657億2300万円(新浄水場=370億円)がかかる見込みで、仙台市が約9割、塩釜市が約1割を負担する。

送水管は総延長約24㌔㍍、管路口径600㍉㍍で、3工区に分けて基本計画策定業務を発注。その1工区は起点(国見浄水場)側の延長7880㍍、第2工区は続く7310㍍、その3工区は終点(梅の宮浄水場)側の延長8950㍍を担当する。

梅の宮受水施設については、受水池兼配水池に整備する。計画受水量は1万6285立方㍍/日(広域水道2800立方㍍/日)。

履行期間は4件とも2024年12月20日まで。

 

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