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2023-07-28# 物件(仙台圏)

亘理町/調整池と雨水幹線の実施設計/8月4日に指名入札/貯水量2500㎥の調整池など整備

亘理町は、町の中心地となる南町地区の浸水対策として整備する調整池や雨水幹線の実施設計業務を委託するため、8月4日10時45分から指名競争入札を行う。件名は「中央第14―1号雨水幹線貯留施設外実施設計業務委託」。

南町地区は、中心部の南西に位置し、国道6号と都市計画道路・南町鹿島線(通称・しらかし通り)起点側の拡幅未整備区間に隣接している。このエリアは小規模の水路や、1000㍉㍍×1000㍉㍍程度の開渠が整備されているが、大雨時に容量を超えて溢水しているため、その対策として計画した。

計画では、南町地区に隣接する堀ノ内地内にある既存のため池と接続する雨水幹線と、その下流に調整池を新設する。雨水幹線は延長約500㍍、サイズは1200㍉㍍×1300㍉㍍(上流)から1600㍉㍍×2600㍉㍍(下流)を想定。また、下流に新設する調整池は計画貯水量が2500立方㍍、面積は1000平方㍍規模。設置場所は、町内を縦貫する農業用の亘理用水路としらかし通りが交差する周辺を対象に地権者らと協議を進めている。調整池からは既存の裏城戸排水路と接続する。

今回の業務では、調整池と下流側の雨水幹線の一部の実施設計を行う。調整池は今年度に実施設計を作成し、2024年度に用地の取得、25年度以降の工事着手を予定している。また、雨水幹線整備については、しらかし通りの拡幅整備事業に合わせて進め、同時期に工事を発注したい考え。

同事業は昨年度、国際開発コンサルタンツに基本計画を発注した。基本設計は東京設計事務所、調整池の測量設計は光洋測量設計が担当した。

なお、今年度当初予算に実施設計費として2000万円を確保している。

 

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