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みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2024-02-02# 物件(仙台圏)

冨田マテックス/仙台市卸町東に新工場建設/ナカノフドーの施工で4月着工/延べ1358㎡、ゴム/樹脂加工、シリコーン製品の量産へ

冨田マテックス(仙台市青葉区一番町1の17の26 冨田淳一郎代表取締役社長)は、仙台市若林区卸町東に新工場の建設を計画しており、ナカノフドー建設の施工で4月にも着工する。

建設場所は業務施設が集積している仙台市若林区卸町東4の2の6地内で、敷地面積は991・86平方㍍。

計画では現在稼働している仙台市宮城野区小田原にある加工物流センター/群馬シリコーン事業部の製造機能を集約。シリコーン製品の量産化と、新たに装置を導入し、樹脂・ゴム加工を行っていく。

施設規模はS造3階建て、延べ1358・79平方㍍で、1階は営業ショールーム、2階は工場機能、3階は事務所機能とする。基礎は杭基礎で高さは約13㍍を見込む。

設計はデイ・アーキテクツ(仙台市青葉区)が担当。完成は12月末、来年1月の開所を目指す。
新たな工場建設について冨田社長に展望や抱負について聞いた。
―― 現在の事業概要は。
冨田 シリコーン部門や配管資材等のガスケット・パッキン、ゴムスポンジ樹脂・切削加工製品を取り扱い、JR東日本へ新幹線の部品関連資材の納入を行っている。このうち、シリコーン事業は、私たちの強みとして、大手メーカーにできない対応を主眼に置き、お客さまの細かい要望に応え設計・開発研究・加工を行っている。
―― 卸町東に新たな工場を建設する経緯は。
冨田 弊社は群馬県太田市と仙台市の小田原に工場を置いている。小田原の加工物流センター機能と、シリコーンの量産拠点や新たにゴム・樹脂加工製品の製造を目的に仙台市若林区卸町東に新たな工場を建設する運びとなった。建設地の卸町東は取引先のお客さまが多く、相乗効果が生まれると思っている。
―― 今後の展望は。
冨田 ゴム・樹脂の加工事業の立上げおよびシリコーンの配合・着色などさまざまなお客さまのニーズに今後も応えられるよう新工場で生産ラインを強化し、少量多品種のものづくりで製品の品質を高めていきたいと思っている。
―― 宮城県内のものづくりについて感じることは。
冨田 東北大学・青葉山新キャンパスに建設された「ナノテラス」が2024年度からいよいよ運営開始される。全世界から注目されているし、新しいビジネスマッチングが生まれてくる。昨年には大衡村にPSMCの立地が発表され、半導体分野を中心に宮城県も「第二の九州」として産業都市に変貌を遂げつつある。私たちも仙台に拠点がある以上、新工場の建設を契機に、ビジネス領域を広げて東北でのサービス提供を軸として工業産業界を盛り上げる一助となりたい。

 

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