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2024-02-01# 物件(大河原)

東北農政局阿武隈土地改良/角田丸森地区の設計2件公告/特定結果通知は4月2日/能力約8.7㎥の堀切機場など対象

東北農政局阿武隈土地改良調査管理事務所は、2024年度から国営土地改良事業地区調査に移行する角田丸森地区について、排水機場などの設計業務2件を1月31日付で公告した。件名は「角田丸森地区堀切排水機場基本設計その他業務」と「同江尻排水機場ほか基本設計その他業務」。ともに簡易公募型プロポーザル方式。

参加資格は建設コンサルタントA等級。参加表明書は今月13日まで、技術提案書は3月18日まで受け付ける。特定結果は4月2日に通知し、同12日に見積もり合わせを行う。

角田市と丸森町を対象とする角田丸森地区は、阿武隈川左岸に広がる受益面積約3100㌶。地区下流の角田市北部にある江尻排水機場の改修中に発生した令和元年東日本台風では、長期間にわたり農地の湛水や市街地が冠水する被害を受けた。このため排水能力の強化を立案。近年多発している豪雨に対処可能な農地防災事業の活用なども視野に入れ、検討を進めている。

「堀切排水機場基本設計その他業務」は、角田市境に近い丸森町北部の同町舘山木沼地内で国道113号沿い(西側)にある堀切排水機場について、排水能力を既存の1・0立方㍍/秒から8・7立方㍍/秒に増強するため、基本設計と測量、地質調査を行う。建設場所は現在地の近隣とする。構想設計は内外エンジニアリングが担当した。

「江尻排水機場ほか基本設計その他業務」は、江尻排水機場の隔壁移設基本設計のほか、統合排水機場の新設により撤去する江尻第3排水機場と岡排水機場の撤去に向けた基本設計、地区内の排水解析を委託する。

既存の江尻排水機場は、雑魚橋川と尾袋川から流れ込む水を、それぞれ2台ずつ計4台のポンプで排水している。そのため呑口の中央部に、両河川を隔てるRC造構造物の隔壁を設けている。上流部の尾袋川に統合排水機場を新設することで尾袋川からの流入量が減少するため、隔壁を移設して雑魚橋川からの流入はポンプ3台で、尾袋川からの流入はポンプ1台で処理する構造に切り替える。

2業務とも、履行期限は25年1月20日。

この事業計画に関連する主要業務は、角田市南部に新設する小田排水機場(能力8・7立方㍍/秒)の基本設計を簡易公募型プロポーザルで公告中(3月27日特定予定)。構想設計は堀切排水機場と同じ業務で内外エンジニアリングが担当した。また、統合排水機場(能力30~40立方㍍/秒)の基本設計は三祐コンサルタンツが担当している。

 

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