HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2025-06-24# 物件(仙台圏)

錦エステート/錦ケ丘のまちづくり(上)/飲食店や動物病院が開業準備/商業街区ORINAS錦ケ丘が活況

錦エステート(仙台市青葉区錦ケ丘1の3の1 樋野公宏代表取締役)が開発に取り組む錦ケ丘のまちづくりは、2021年度から「ORINAS錦ケ丘」と冠して新商業街区の整備が進む。にぎわいを見せる街区の立地状況と今後の動向を展望する。

錦ケ丘は総開発面積210・8㌶、世帯数3094世帯、人口9050人(ともに25年4月1日時点)の仙台西部地区を代表する大型ニュータウン。1990年から宅地分譲を開始した。地元資本の企業で同規模のまちづくりを行っているケースは、全国でも数少ない。

計画人口1万4833人の達成に向けてさらなる発展を実現すべく21年から衣・食・住の都市型商業施設「ORINAS錦ケ丘」プロジェクトを始動させた。

エリア中心部の錦ケ丘ヒルサイドモール北側を商業街区とし、有効宅地は6万2137・59平方㍍に及ぶ。さらに街区の北側は医療福祉ゾーンとして医療機関の開設予定地となっている。

先行して22年には人気洋菓子店の「シャトレーゼ」と、県内屈指の店舗面積を有するドラッグストア「クスリのアオキ」が街区の南側にオープン。翌23年には温浴施設「愛子天空の湯そよぎの杜」と「仙台錦ケ丘郵便局」などが開局した。今年3月には、シャポンドゥがFC展開する「ケンタッキーフライドチキン」「かつや」「ピザハット」が3店舗同時に開店し、地域の要望であった飲食店舖が一挙に増えた。加えて5月21日には仙台市内に初出店となった24時間営業の「スーパーセンタートライアル」がオープンし、連日にぎわいを見せている。

飲食店3店舗が入るブロックは、残り数区画となっているが今後、カルラが展開する飲食店が出店するほか、カフェベーカリー「Rベーカー」も秋ごろの開業を控えている。

また街区の南東側には動物病院の建設が計画されている。このほか北東側にもサービス店舗が計画されるなど、空き区画についても随時、商談を受け付けている。

錦エステート営業本部商業マネジメント事業部副部長で錦ケ丘ヒルサイドモール館長の山倉洋二氏は「クスリのアオキの出店によって住民の利便性が向上した。さらに、そよぎの杜ができたことで仙台市内あるいは近隣市町村からの人流が増えた」と歓迎する。

さらに錦ケ丘に近い国道48号愛子バイパス沿線で、愛子地区の区画整理事業が進むほか、市街化区域編入を目指す愛子東地区、愛子南地区の土地区画整理事業が見込まれる。山倉館長は「仙台市の中で西部地区は開発が遅れているエリア、やっと動き出したという印象。相乗効果で活性化してくれれば」と期待を込める。

 

#記事カテゴリー