HOME

みやぎ建設新聞

広告掲載

建設新聞データ

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2026-09-04# 物件(仙台圏)

名取市・岩沼市/仙台空港周辺のにぎわい創出へ/産業や交流拠点など計画/県道仙台空港線沿いで整備検討へ

 東北の玄関口・仙台空港の周辺では、運営24時間化を契機に空港を生かした拠点整備の計画や検討を進めている。岩沼市におけるインバウンド増加率の上昇や、仙台空港ターミナルビルのリニューアル工事再開といった話題から、空港およびその周辺エリアでは、さらなるにぎわい創出の機運が高まっている。空港のある名取市と岩沼市では県道仙台空港線沿いで、事業化の検討や新拠点整備などが進みつつある様相だ。

 名取市では、仙台空港および仙台空港ICの各周辺エリアで土地活用事業化を検討中だ。2024年度から、仙台空港北側の下増田南原地区と仙台空港ICで調査などを進め、市主催で地権者との勉強会が開かれている。今後も地権者へのアンケート調査や勉強会を開催する予定だ。

 仙台空港IC周辺は、ICを中心に東西に広がる田畑を対象に調査(担当=東日本総合計画)を進めている。エリアが広範囲にわたるため、4つのエリアに分割している。企業の集積率やアクセス性などを考慮し、先行して県道仙台空港線沿いに当たるエリア20㌶で検討中だ。このエリアには、岩沼市の県道までつながる市道本郷北線の整備が計画され、さらなるアクセス性の向上が期待される。

 南原地区は約23㌶が対象で、センソクコンサルタントに検討調査業務を委託した。現在、ビニールハウスや国有林が点在している。

 岩沼市は、仙台空港フロンティアパーク内に「空の駅」の整備を計画中。過去に事業者選定に向け、公募を実施したが決定に至らず、計画を見直している。現計画において、基本コンセプトを「空のゲートウェイを生かした新たな「いわぬま」の魅力を創造・発信する広域交流拠点」として掲げ、整備運営方針として①東北周遊コンシェルジュ②スカイパーク&フードテラス③ものづくりラボ―の3つの方針を定めた。

 事業用地は県道塩釜亘理線と県道仙台空港線の交差点北西側に広がる一角で、対象面積は約4・6㌶。27年度から公募を開始。契約後28年度末から設計を委託し着工を想定する。供用開始は31年度を目指す。発注方式は未定。

◎産業エリアも確保へ

 多様な企業が立地する仙台空港周辺の産業団地において、昨年度も数カ所で大型物流施設が竣工を迎えている。岩沼市では仙台空港周辺で市施行の「矢野目西土地区画整理事業」の南側23㌶を対象に、産業エリアを確保する方針だ。現在、一般保留地区に位置付けられており、物流系での誘致を見込んでいる。28年5月以降の市街化編入を目指す。

 また、21年に宮城県と名取市、岩沼市の間で締結した仙台空港の運営時間24時間化に関する覚書では、岩沼市側から県に対し、メガソーラーの発電事業終了後の土地利用方法について記載されている。

 メガソーラー(いわぬま臨空メガソーラー発電所)は現在、相野釜西地区の約43㌶で発電しており、35年度までの事業となる。事業後の土地利用については、現在未定だが、県側は空港機能支援施設などの誘致に取り組む考えを示している。

 

#記事カテゴリー