HOME

みやぎ建設新聞 ピックアップ記事

2023-07-05# 物件(石巻・気仙沼)

サワ/東松島市・第5工場の建設/ダイエープロビスの施工/S造平屋一部2階建て、延べ約4000㎡規模

半導体製造装置部品加工・製造を手掛けるサワ(山梨県上野原市上野原8154の34 山口能史代表取締役)は、宮城県東松島市に第5工場の建設を計画しており、同社、土地を提供する小松製作所、東松島市の3者で立地協定を交わした。設計はドムデザインアンドリサーチ一級建築士事務所(東京都世田谷区)、施工はダイエープロビス(新潟県長岡市)が担当。8月にも着工し、2024年12月の操業開始を目指す。

同社は半導体製造装置部品の加工などを手掛けており、これまでに東松島市ひびき工業団地内に第1~4工場を稼働させている。

第5工場の建設用地は、東松島市大塩緑ヶ丘4の4の3、4の4地内で、グリーンタウンやもと工業団地内の敷地1万9182・63平方㍍。ここにS造平屋一部2階建て、延べ3996平方㍍の工場を建設する。

第5工場では第1~4工場でそれぞれ行っていた加工や組み立てなどの業務が全て行えるような機能を備える計画。土地取得および総工事費は約15億円。費用は一部津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。敷地内にはフットサルコートも2面設ける予定だ。

計画に先立ち4日、東松島市役所内で立地協定締結式が開かれた。当日はサワの山口代表、小松製作所の本多孝一常務執行役員、東松島市の渥美巖市長ら関係者が参加し、協定書を取り交わした。

締結式で渥美市長は「新工場の立地は、市民の働く場が確保されるということで、市民の賑わいの創出、地域経済の振興に大きく寄与するものと確信している」とあいさつ。山口代表は「第5工場で新たに15人増員しスタートするが、最終的には地元雇用を合わせた200人ほどで事業を展開していきたい。第6工場も考えながら、経営者人生をかけて挑戦していく」と意気込んだ。また、本多常務執行役員は「新たに工場ができたことにより、ますます事業が発展し、市の活性化につながっていくことを期待している」と話した。

 

#記事カテゴリー