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2024-01-18# 物件(大河原)

東北整備局仙台/2月29日開札・丸森河川防災ST整備の一環/造成第2弾を公告/盛土量約10万㎥、年内に造成完了へ

東北整備局仙台河川国道事務所は17日、丸森町に整備する河川防災ステーションの第2弾造成工事を公告した。件名は「阿武隈川下流丸森地区防災拠点造成ほか工事」。2024年度はこの工事と並行し、町が建築する水防センターの設計を進め、基盤整備が完了する25年度に同施設の建屋に着工する見通し。

総合評価は施工能力評価型Ⅱ型。ICT活用工事(土工)かつ、4週8休以上の現場閉所試行工事。

参加資格は県内本社の一般土木工事C等級。申請は今月24日まで、確認資料と入札書は2月6日まで受け付け、同29日11時30分に開札する。

令和元年東日本台風の被害を踏まえ、阿武隈川の緊急対応活動拠点とする丸森地区河川防災ステーションは、阿武隈川右岸で国道113号沿い(東側)となる丸森町神明ほか地内に新設する。敷地面積は4万2140平方㍍。防災機能に加え、立地を活かし地域のにぎわいづくり拠点として位置付ける。

仙台河川国道事務所が緊急復旧用資材備蓄置き場、建機活動スペース、水防作業スペースなどを整備。丸森町が建築物の水防センターを整備する。水防センターを除く設計は東京建設コンサルタントが担当した。

造成に当たっては、国道113号と同じレベルまで敷地を8~9㍍嵩上げする。阿武隈川緊急治水プロジェクトによる河道掘削土を盛土材に用いる。昨年4月に発注した初弾造成工事(担当=本田組)でおよそ半分の高さまで施工し、今回は残りの盛土工などを行う。

工事概要は、河川土工として掘削工約1000立方㍍、ICT盛土工約9万9800万立方㍍、ICT法面整形工約6400平方㍍、吸出防止材設置約600平方㍍。法覆護岸工としてコンクリートブロック工約2030個、植生工約6400平方㍍。根固め工はブロック工約900個。付帯構造物工は閉塞工一式。

工期は12月20日まで。

また、町が整備する水防センターは公設民営を想定。現在、基本・実施設計を委託するため公募型プロポーザルの手続き中で、2月の特定および契約を目指している。

建屋は約1000平方㍍の敷地にS造3階建て、延べ約2320平方㍍で計画。1階にカフェや物販、水防資材スペース、2階にレストランや防災学習室、3階(屋上)に災害関連・伝承および眺望スペースを配置する想定だ。設計工期は25年1月末を見込み、25年度に工事を行い、同年度内の供用を目標としている。

なお21日には、河川防災ステーションの着工式が行われる。

 

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